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すでにTwitterの従業員の半分以上を解雇したイーロン・マスク氏は、建設的な意見を述べる相手や、自身の決定に疑問を呈する人々も解雇の対象にしたようだ。
ニューヨーク・タイムズによると、11月15日のうちに20人近くの従業員が解雇された。この件に詳しい関係者からの情報として、解雇者の中には高く評価されていた人や、同社の事業に欠かせない人物も含まれていると報じている。
従業員たちは、ほぼ事前の通知なしにメールで解雇されたという。
解雇されたエンジニアのニック・モーガン氏は、人事から深夜に送られてきたメールのスクリーンショットを投稿。
「Twitterにおけるあなたの任務」という件名のメールには「残念ですが、あなたの雇用を直ちに終了します。あなたの最近の行動が会社の方針に違反しました」と書かれていた。
具体的にどの方針に違反したかは、触れられていない。
モーガン氏は「この時点で私のTwitterアカウントは非公開だったので、解雇はSlackで100%の忠誠心を示さなかったためだとしか思えない。今、他の多くの人にも同じことが起きていると聞いている」と書いている。
TwitterをAndroid向けに最適化する業務に携わっていた、ソフトウェアエンジニアのエリック・フラウンホーファー氏も、14日に解雇された。
問題視されたのは、マスク氏が投稿した、Android上でTwitterの動作が遅くなる理由に対して、フラウンホーファー氏が反論したことだ。
フラウンホーファー氏が、やり取りの中で異なる見解を示した後、マスクは「彼は解雇だ」とTwitterに投稿。
この投稿は削除されたものの、フラウンホーファー氏はその後ログインできなくなったコンピューター画面の写真を共有して「正式に解雇されたようだ」とコメントした。
さらに、フラウンホーファー氏や彼の分析を支持した他の従業員も解雇された。その中には、Twitter社で12年以上働いてきた、シニアエンジニアのヤオ・ユー氏も含まれている。
社員解雇が報じられると、マスク氏は「これらの天才を解雇したことをお詫びしたい。彼らの計り知れない才能は、間違いなく他の場所で大いに役立つでしょう」と皮肉交じりにコメントした。
Twitter社はコアバリューの1つに「信頼を築くために、恐れずコミュニケーションをする」ことを掲げているが、マスク氏はこの信念に同意していないようだ。
また、マスク氏が自分自身を「言論の自由絶対主義者」と主張していることを考えれば、反論する社員の解雇は非常に皮肉な対応だ。
さらにマスク氏は16日、従業員に対し、Twitterで働けるのは「非常にハードコア(猛烈に働くこと)」な人物だけだと通知した。
マスク氏は従業員に送ったメールの中で「今後、飛躍的な進歩を遂げるTwitter2.0を構築し、ますます競争が激化する世界で成功するには、非常にハードコアである必要がある。 これは高い集中力で長時間働くことを意味し、 優れた業績のみが合格点となる」と述べた。
そして、この「ハードコア」に同意できず、通常の働き方を望むのであれば、3カ月の解雇手当を支払うので退社するよう求めた。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。