『レンタルなんもしない人』NEWS増田貴久さん主演で初のドラマ化「我ながらぴったり」

“なんもしない”主人公が、出会う人の心を温める、“なんもしない”お仕事ぶりを初めてドラマする。
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時事通信社
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NEWS増田貴久主演で、ツイッターから火がついた『レンタルなんもしない人』がドラマ化されることが明らかになった。昨年10月より新設されたテレビ東京のドラマ枠「ドラマホリック!」(毎週水曜 深0:12~0:52)で4月スタート。“なんもしない”主人公が、出会う人の心を温める、“なんもしない”お仕事ぶりを初めてドラマする。

2018年6月、ツイッターに突如現れた<レンタルなんもしない人>。「なんもしない人(ぼく)を貸し出します」「ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます」。“何かすること”が求められ続ける現代において、そう堂々と宣言しながら誕生した不思議なサービス。初日こそ反応はなかったが、瞬く間に拡散され、フォロワーは1年半でなんと25万人。テレビやラジオ、そして漫画や書籍も出版され、今では<レンタルなんもしない人>として、世間に認知されるようになった。

「マラソンのゴール地点で待っていて欲しい」「離婚届けの提出に同行してほしい」「出社が怖いのでついてきてほしい」。何もしないにも関わらず、今もなお依頼が殺到している。頑張り過ぎたくない、ガツガツしたくない、ほどよく生きたいと思っているにも関わらず、職場や家庭などでは常にナンバーワンになること、オンリーワンになることが求められる現代。SNS上では必要以上の「つながり」が求められ、便利なはずのツールも、いまや「SNS疲れ」と揶揄されるほど。

恋愛や友人関係、仕事に家庭など、いつも何かに追われている現代人が欲していたのは、「なんもしない」「ただそばにいてくれる」“レンタルなんもしない人”だった!?

稲田秀樹プロデューサー(テレビ東京ドラマ室)は「レンタルさんは今の世に現れた天使のような存在かもしれません。現代人はネットやSNSの普及によって、人との繋がりは格段に増していますが、その繋がり方は希薄だとよく言われます。レンタルさんの活動の拡がりや反響をみていると、たしかに希薄だからこそ心地いいんだろう…と思う反面、これって本当に希薄なのか?と考えてしまう“深み”があったりもします。

依頼者とのやり取りからは『人は生きてるだけで価値がある』『頑張ろうとしても出来ない時はそれでいい』『人って色んな悩みがあるんだな…』と、色んなメッセージが自然と伝わってきます。そんな“今”ならではの薄いような濃いような、慎ましいのに大きな感動を呼ぶような、そんな作品にできればと思っています」とコメント。

“原作”の<レンタルなんもしない人>森本祥司氏は、ドラマ化決定にあたって「うれしいです」とコメント。主演の増田とは不思議な縁があったことを明かす。「レンタルの依頼の中には『好きなものについてひたすら語らせてほしい』というもの(布教とも呼ばれています)があり、NEWSの布教をされたこともありました。コンサートの映像を7時間くらい見せられたあと『推しはできましたか?』と聞かれ、『増田さん』と答えた憶えがあります。すごいパフォーマンスを軽やかにやってのける姿が印象的でした。増田さんがどんなふうになんもしないのか、楽しみです」と期待を寄せた。

主演に起用された増田はテレビ東京連続ドラマ初出演・初主演。<レンタルなんもしない人>をどう演じるのか。増田のコメントは以下のとおり。

■増田貴久のコメント

――出演にあたって
【増田】出演のお話をいただいたのが『死役所』(昨年10月期に放送、「ドラマホリック!」第1弾作品、主演は松岡昌宏)を観ていた時で、同じ「ドラマホリック!」枠の主演ということでうれしすぎてプチパニックになりました(笑)。資料を拝見し、「“なんもしない“というサービスってなんだろう」が率直な感想です。楽屋では、何もしないでぼーっと座っていることが多くて…。そのことをNEWSのメンバーにもよく指摘されるので、我ながらぴったりの役だなと思い、うれしかったです。

――役作りについて
【増田】役作りはなんもしない方がいいのかなと思っています(笑)。なんもしないのに依頼が止まないのはレンタルさんの人柄や人間力だと思うので、僕も内面を磨いておきます!

――依頼人として<レンタルなんもしない人>にお願いするとしたら?
【増田】「楽屋で常に笑っていてほしい」ですね(笑)。収録終わりの楽屋で「いいコメントしていましたね」と言わなくても良いので、表情で表してほしいです(笑)。

――意気込み
【増田】“なんもしない”って人からはそう見えても、実際に“なんかしている”からこそレンタルさんも依頼人の役に立っているわけですし、“なんもしない”というのは他人が決めることではないと思うんです。だからこそ、奥が深いなと思いました。

このサービスを利用する人の悩みや抱えているモノ、心の奥底にある言葉で表現できないような思い…。なんもしてないはずなのにどこか救われていくところが、この作品の面白さだと思います。頑張りすぎている人が多い今の時代、自分でも気づいていない心の穴を埋められるようなお話になったらいいなと思いますし、そんな時間を作りたいです。

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