腸の流行性感染症の出現

これらのリボタイプの出現と、トレハロースが食品添加物として広く使われていることに相関関係があることが示唆された。

今回、食品添加物のトレハロースとの関係が示唆された、ディフィシレ菌(Clostridium difficile)の3Dイラスト。

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腸内病原菌のディフィシレ菌(Clostridium difficile)は、抗生物質に関連する下痢の主要原因の1つである。

近年の流行では、重症化する強毒性リボタイプが出現しているが、これらの出現に関与する要因は分かっていない。

今回R Brittonたちは、系統発生学的に異なる2種類の強毒性リボタイプRT027およびRT078が、低濃度の二糖類トレハロースを代謝する機構をそれぞれ独立に獲得したことを報告している。

研究チームはまた、トレハロースを代謝するこの能力が、ヒト化マウスモデルで疾患の重症度と相関することも示している。

これらのデータから、これらのリボタイプの出現と、トレハロースが食品添加物として広く使われていることに相関関係があることが示唆された。

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