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2019年07月08日 11時07分 JST | 更新 2019年07月08日 12時07分 JST

マザーハウスの山口絵理子さんは「第3の道」を歩んできた。二極化した時代を生き抜くビジネス哲学とは【イベント】

8月2日(金)の夜、六本木のアカデミーヒルズで開催します。

山口絵理子さん

「Aでもない、Bでもない。サードウェイを歩く」

世界は選択肢であふれています。たとえば、目の前のつらい仕事という「現実」と、本当は昔からやりたかったけど手をつけられない「理想」。仕事を辞めようか、転職しようか。それともガマンして残ろうか——。

そのほかにも、たくさん人生には迷いがあります。理想と現実、組織と個人、仕事と家庭、クリエイティブな考えと合理的な考え。お金とやりがい。AとBの選択肢の間で悩んだとき、立ち止まってしまったり、妥協して中途半端なことをしてしまったり。あるいはどちらかを諦めてしまうこともあるかもしれません。

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」というゴールにむかって、バッグやジュエリーを展開する「マザーハウス」代表取締役兼チーフデザイナーの山口絵理子さん。起業から13年間、そうした悩みに出会う度に、AでもBでもない「Third Way(サードウェイ=第3の道)」を探ってビジネスを切り拓いてきました。

「サードウェイ」とはいったい何か。山口さんはそれを「″積極的に”中間地点に立つこと」と表現します。

かけ離れた二つの選択肢や軸を掛け合わせたり、混ぜ合わせたりすることで、今までにない道を作ること。二つのものがぶつかり合うからこそ出てくるアイデアを軸に、迷っていた選択肢そのものが消えてしまうぐらい、高い次元の解決策を生み出すこと。

山口さんの考えは、きっと色々な人の仕事やライフスタイルに役立つのではないか。ハフポスト日本版編集部が山口さんをインタビューしたとき、そう直感しました。そこで、「サードウェイ」を多くの人に伝えるため、山口絵理子さんと本を作ることにしました。タイトルはその名も『Third Way 第3の道のつくり方』( 8月11日発売、ハフポストブックス / ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)です。

Valeriy_G via Getty Images

経済性と社会性をどうやって追い求めた? 8月2日、東京・アカデミーヒルズでイベント

本の発売に先立ち、東京・六本木の「アカデミーヒルズ」で8月2日午後7時にイベントを開きます。募集人数は150人。発売前の本も手に入り、山口さんとの写真セッションもあります。

イベントでは、山口さん本人に「サードウェイ」の哲学を語ってもらったあと、ビジネスや日常のシーンで「サードウェイ」が具体的にどう生かせるのか、ハフポスト日本版の竹下隆一郎編集長が山口さんに公開インタビューをおこなって、聞きます。ワークショップも開き、サードウェイの考え方を実践的に身につけられるイベントです。

現在、マザーハウスは国内に29店舗、海外に9店舗。経済性(ビジネス)と社会性を両立させながら会社を経営してきました。バングラデシュ、ネパール、インドネシアなど途上国でつくる製品を日本やシンガポールなどアジアの都市で売っています。

職人には厳しいプロ意識を求めて、数万円で売れるクオリティを保つ。その一方で、職人同士がお互いを助け合う仕組みもつくることで、弱肉強食のグローバル競争からも守り、途上国が豊かになる手伝いをしてきました。ビジネスと社会性のサードウェイです。

山口さんのサードウェイはものづくりからはじまりました。効率重視の大量生産型と温もりを大切にした手仕事、その二つをかけ算した商品づくりを探ってきました。「手仕事を効率的にやるには?」「大量生産をしながら、職人の技術を活かすには?」。そんないくつものクエスチョンを繰り返す。店に並んでいる商品は、デパートに並べても他の高級ブランドと遜色はないですが、ひとつひとつの革の雰囲気が違うなど「手作り感」も敢えて残しています。

多様な生き方が広まりつつある現代。その分私たちは「どんな選択をすべきか」で日々揺れ動くことも多くなったかもしれません。イベントでは、自分たちの仕事や生き方に役立つ「哲学」について徹底的に山口さんから学びます。

どちらかを選んだ方がラクな時代だからこそ

1989年にベルリンの壁が崩壊し、1991年にソヴィエト連邦が解体して、冷戦が終わりました。アメリカを中心とした資本主義陣営(西側)と、ソ連を中心とした社会主義・共産主義陣営(東側)の対立がなくなり、世界は一つになっていく。と思われましたが、急速なグローバル化は新たな分断を生んでいます。

二極化した時代において、どちらかを選びとって、どちらかの「陣営」につき、感情に任せて動いた方がラクなのかもしれない。でもそうした「易きに流れない」哲学こそサードウェイです。ご参加をお待ちしています。

 【イベント概要】

開催日:8月2日(金)19時~20時30分(開場:18時30分)

会 場:アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

東京メトロ 日比谷線「六本木」駅1C出口より徒歩3分(コンコースにて直結)
都営地下鉄 大江戸線「六本木」駅3出口より徒歩6分
東京メトロ 南北線「麻布十番」駅4出口より徒歩12分
都営地下鉄 大江戸線「麻布十番」駅7出口より徒歩9分
東京メトロ 千代田線「乃木坂」駅5出口より徒歩10分
●申込締切 定員になり次第締め切らせて頂きます

登壇者スピーカー 山口絵理子(MOTHERHOUSE 代表兼チーフデザイナー)

     モデレーター 竹下隆一郎(ハフポスト日本版 編集長)

     ※当日はワークショップも開きます。

参加費税込3,000円(書籍『Third Way 第3の道のつくり方』付き) ※アカデミーヒルズの会員の方は、税込2,000円です。

定員:150人

申し込みURLhttps://www.academyhills.com/school/detail/190802.html

申込締切:定員になり次第締め切らせて頂きます。

主催・共催:ディスカヴァー・トゥエンティワン、ハフポスト日本版、アカデミーヒルズ

山口 絵理子

株式会社マザーハウス代表取締役兼チーフデザイナー 1981年埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。ワシントンの国際機関でのインターンを経てバングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程に留学。現地での2年間の滞在中、日本大手商社のダッカ事務所にて研修生を勤めながら夜間の大学院に通う。2年後帰国し「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をミッションとして株式会社マザーハウスを設立。現在バングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカ、インドの自社工場・提携工房でジュート(麻)やレザーのバッグ、ストール、ジュエリー、アパレルのデザイン・生産を行う。日本国内29店舗、そして台湾6店舗、香港2店舗、シンガポール1店舗で販売を展開(2019年7月時点)。Young Global Leader (YGL) 2008選出。ハーバードビジネススクールクラブ・オブ・ジャパン アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2012受賞。

竹下 隆一郎

ハフポスト日本版編集長。2002年朝日新聞社入社。慶應義塾大学法学部卒。経済部記者や新規事業開発を担う「メディアラボ」を経て、2014年〜2015年スタンフォード大学客員研究員。2016年5月から現職。「会話が生まれる」メディアをめざす。2019年4月20日、ハフポストブックスを立ち上げ、第一弾として初の著書『内向的な人のための スタンフォード流 ピンポイント人脈術』(ハフポスト ブックス)を出版した。