Facebook、白人ナショナリズムの投稿を禁止 人種差別やヘイト対策を強化

Facebook社はヘイトスピーチの取り締まりに力を入れているが、対応をめぐっては批判の声も多い。
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FacebookとInstagramで、人種差別的なヘイトスピーチへの対策が強化されることになった。

3月27日、白人中心の国家を目指す「白人ナショナリズム」や、白人の分離を目指す「白人分離主義」を称賛したり支持したりする投稿を、翌週から禁止するとFacebook社が発表した

Facebook社は、人種や民族、宗教に基づくヘイトスピーチを禁止しており、白人至上主義を支持したり称賛したりする投稿はすでに禁止していた。

しかし、専門家や有識者との議論をふまえ、白人ナショナリズムと分離主義に基づく思想は、白人至上主義を謳う憎悪団体と分別できないと判断。これらの思想を支持したり称賛したりする投稿も規制するという。

Facebook社はヘイトスピーチの取り締まりに力を入れているが、対応をめぐっては批判の声も多い。

50人が犠牲になったニュージーランド・クライストチャーチでの銃乱射事件では、実行犯は銃撃の様子をFacebookで17分間にわたりライブ配信していた。動画は削除されたものの、すぐに転載され、ネット上に大量に拡散する事態となった。

Facebookによると、事件発生から24時間で「150万件」もの動画を削除したという

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