インフルエンザ早い流行 今後の寒さは

今年は例年より早くインフルエンザが流行シーズン入り。

主な地点のこの先の天気と気温(26日12時発表)

今年は例年より早くインフルエンザが流行シーズン入り。この先の寒さや空気の乾燥が気になるところです。気温の変化や注意点をまとめました。

早くもインフル流行

厚生労働省は、きのう25日(金)、今年もインフルエンザが流行シーズンに入ったと発表しました。例年より早い時期の流行入りです。今週は、この時期としては強い寒気が流れ込み、関東甲信で記録的に早い初雪となったほか、全国的にも11月とは思えない厳しい寒さに見舞われました。このまま、本格的な冬の寒さとなるのか、気になるところです。

この先の寒さは

上の図は、主な地点の天気と気温の予想です。この先、一週間は3~4日の周期で天気が変わります。気圧の谷(低気圧や前線)が通過して冬型の気圧配置となり、次第に高気圧に覆われたかと思えば、再び西から気圧の谷が近づく、というパターンです。気圧の谷が通過した後はです。上の図で紫色で囲んだ日は、最高気温が平年より2度以上低くなると予想される日です。北海道から関東を中心に寒気の影響を受けるため、札幌や千代田区(東京都心)で、平年より低くなる傾向が見られます。寒さは長く続きませんが、一方で気温の変化が大きいと、体調を崩しやすくなります。厚着をして汗をかき、体が冷えてしまった、なんてことがないよう、その日の気温に合わせて、服装や室内の温度を上手に調節しましょう。

晴れる日は乾燥に注意

インフルエンザの流行中はです。インフルエンザウイルスは湿度が低い方が生存率が高くなります。また、空気が乾燥すると、粘膜の機能が低下して、インフルエンザにかかりやすくなってしまいます。冬型の気圧配置となる日は、晴れる太平洋側では空気がカラカラに乾きますし、雨や雪が降りやすい日本海側も、暖房器具を使うことで室内の湿度が低下します。湿度計を用意して、湿度を50~60%くらいに保つとよいでしょう。

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中川裕美子

[日本気象協会本社]気象予報士 防災士 熱中症予防指導員

2007年1月より日本気象協会勤務。

ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。

「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。

一児の母となり、公私ともに奮闘中。

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