市場データで見る「サッカー」。世界で最も熱狂的な国は意外にも…

欧州で上位にランクしたのは、スペイン、トルコ、そしてポルトガル。
(Photo credit should read ATTA KENARE/AFP/Getty Images)
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それぞれの市場で、全人口に占めるサッカーに興味を持つ人の割合をランキングすることで、サッカーというスポーツが世界中の多様な文化に浸透することに成功したのかよく分かります。

下記の表は、主要20か国におけるそのランキングで、ここにはアジア4カ国、欧州11カ国、中南米3カ国、そして中東とアフリカ1カ国ずつが含まれ、全ての国でサッカーに関心があると回答した人の割合が、49%を上回っています。

ニールセン スポーツ

サッカーは人口の少ないUAE(アラブ首長国連邦)において大きなインパクトを残してきました。サッカーは中東全域で大きな影響力を持っており、特にUAEでは、地元政府や企業による大規模な投資により、重要な焦点となっています。

UAEに本社を置く航空会社の「エミレーツ」と「エティハド」は欧州サッカークラブの主要なスポンサーで、アブダビ政府と王室の有名な一員であるシェイク・マンスールは「マンチェスター・シティ」のオーナーです。

サッカーに関心のあるUAEの80%の人々は、人口に換算するとわずか320万人ほど。同様な視点で見ると、78%で2位に入ったタイは約4000万人、ブラジルは60%で7500万人となります。

欧州で上位にランクしたのは、スペイン、トルコ、そしてポルトガル。スペインとポルトガルにおける人気の高さは、ここ最近のそれぞれの国の代表チームの強さと、クリスティアーノ・ロナウドのような人気選手の存在により、大幅に増加したと考えられます。英国とフランスは共に欧州におけるサッカーの中心地でありながら、それぞれ17位と18位にとどまりました。

中国とインドはこのチャートにランクインしていませんが、巨大な人口を抱えるこの2カ国には、多くのサッカーファンが存在します。都市部の人々のみを対象とした数字ではありながらも、中国では1億8700万の人々がサッカーに「関心あり」あるいは「とても関心あり」と回答し、インドではこの数字は1億2500万人となります。

これは中国には、1億3100万人というドイツ、英国、フランス、イタリア、そしてスペインの5カ国を合計したサッカーファンを上回るファン数がいることを意味し、インドもそれに匹敵するファン数を保持していることになります。

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