iPhone 11(仮名)は9月13日予約開始、20日発売か。Appleの気になる噂をまとめました。

Apple純正「落とし物トラッカー」から、新型iPad Proまで。気になる噂を一挙にお届け

ついに新型iPhone発表イベントが今月10日(日本時間11日午前2時〜)と発表。「今年のiPhoneは変わり映えしない」と噂されながらも、やはりアップルの動向からは目を離せないと思しき世間の盛り上がり方でした。

iPhone 11(仮)は13日予約開始?から忘れ物防止タグ、近日登場?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

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Siriの品質向上のために人間が録音を聴いていたことが発覚し、アップルは一時その作業を停止。そうしたグレーディング(文字起こしを含む分析)の詳細が伝えられています。

下請けしていたアイルランド企業では、従業員は1シフトあたり1000件を超えるSiriの録音を聴くノルマを課されていたとのこと。もっとも、ほとんどの録音はわずか数秒の長さで、主にSiriへの音声コマンドのみ(それ以外の録音は除外)記録していたとされています。

現場の声でも、音声コマンドとApple IDは紐付けられておらず、プライバシーはなるべく守られていたとのこと。ただ、「人が聴くこともありうる」につき、ユーザーの同意を求めなかったことは問題視されています。

グレーディング停止は現場レベルでも本当のことで、実際に約300人以上が解雇されたとの証言が報じられています。企業コンプライアンス的に正しい対応が、「雇用された人々が職を失う」結果に繋がる生々しい話ではあります。

その後アップルはこの件を公式に謝罪し、新たなサポート文書「Siriのプライバシーとグレーディング」にて今後の対応を明らかにしています。

要約すればソフトウェアアップデートにより同意を求めるようにして、レビュアーが聴けるデータもできる限り少なくするが、同意してない人の音声リクエストも「コンピュータが生成した文字起こし」は読むとのこと。音声アシスタントのAIが人間に追いついていない以上、「人が分析する」作業は不可欠のようです。

Apple
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韓国メディアThe Elecが「2020年3月発売のiPadはToF(Time of Flight)」方式の3Dカメラ搭載」と報じたとのニュースです。ToF方式とは、対象物に照射された光が反射してから戻ってくるまでの時間から距離を測定して、物体の形状や空間を認識する技術のこと。

同誌によれば、2020年のiPhoneにもToF式3Dカメラが搭載されるとのこと。この新技術がiPhoneやiPadに採用されるとの予測は有名アナリストMing-Chi Kuo氏や米Bloombergも述べていたことであり、大まかな方向性としては一致を見ています。

しかし、問題は「いつ発売されるか」という時期です。iPhoneに先行してiPadに新技術が搭載された例は過去にほとんどなく、それに加えて新型iPad Proは今年10月との観測も有力となりつつあります。

だとすれば、2019年のiPhoneに3Dカメラが搭載されるのでは?と矛盾を解消する説も浮上。泣いても笑ってもあと1週間と数日、iPhone 11 Pro(仮)に関する憶測をあれこれと巡らせたいものです。

有料メディアThe Information報道によると、アップルはiPhone向けトランシーパーアプリ開発を一時棚上げしたとのこと。通話ではなくテキストメッセージでのやり取りとなり、Wi-Fiやモバイル回線に依存せず、山奥などでも通信できる機能だったと伝えられています。

プロジェクトが一時停止された理由は「インテルと協力して取り組んでいた」とされることから、おそらくアップルがクアルコム製モデムの使用を再開する件と関係があると推測されます。Apple Watchでもすでに実現していた機能(あちらはモバイル回線やWi-F経由)でしたが、「回線なしでも連絡可能」はいざという時にとても魅力的。しばらく動向を見守りたいところです。

アップルは6月のWWDCで新「Find My」を発表。その一端としてオフラインのMacでも検索可能となると明かしていましたが、もう1つの焦点である「アップル純正落とし物トラッカーも開発中では?」に関する新たな手がかりが報じられました。

このトピックスに関して、米アップル関連情報サイトMacRumorsが2件続けて報告。まずiOS 13ベータのARKit(iPhoneのAR機能)から、Pixel TrackerのようにARアプリにより紛失したアイテムを見つけられる可能性を示唆する「スター」を発見したことです。

さらにiOS 13内部ビルド(アップル社内向けのベータ版)からアクセサリー本体と思しき画像データが発掘。「アップルロゴが中央にある円形タグ」は他社のBluetoothトラッカーと同様の形状であり(暫定版の可能性もあり)6月に9to5Macが報じていた「B389」というコードネームも再確認しています。

そしてFind Myアプリ内には「友達(People)」や「デバイス」と並んで「アイテム」タブも追加。つまり従来の「友達を探す」「iPhoneを探す」を統合した上で忘れ物追跡機能も加わる見込みです。

ユーザーがタグ付きアイテムから離れすぎるとiPhone上で通知、Find Myアプリのボタンをタップするとタグからチャイムが鳴るという仕組みは他社トラッカーとほぼ同じ。上記のARKit関連の機能も「目印のバルーンが表示」を含む可能性が明らかとなりましたが、これは先行した紛失防止タグ「MAMORIO」の「Bluetoothの電波強度(近さ)を風船の大きさで示す」仕組みとうり二つです。

とはいえ「紛失モード」に設定すると別のiPhoneユーザーがタグに近づいたときに所有者に自動送信という仕組みは、インフラを掌握しているアップルならでは。他社製品の長所は全て取り込みつつ、プラットフォーム所有の強みをプラスしそうなあたり、またしてもサードパーティ圧迫との声が上がるのかもしれません。

MacRumorsが「大手キャリアで働いていると主張する情報提供者から」の話として、新型iPhoneは13日に予約開始/20日に発売との予測を報じています。

ここ数年も新型iPhone発表から2〜3日後に予約開始、さらに1週間後に発売というパターンは続いており、全く予想の範ちゅうとは言えそうです。MacRumorsほか各種メディアも「iPhone発表イベントは9月10日」と判明した時点で予測していましたが、アップルとしても特にそれを外す必要はないということでしょう。

ただし、今年のiPhone 11(仮)は3モデルとも同日発売とも伝えられています。昨年はiPhone XRの発売が遅れたことでApple Storeは2回賑わいましたが、今回は1回で済みそうです。

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iPhone 11(仮)発表の日にちが明かされた直後、野村ホールディングス傘下のインスティネット証券アナリストから売上についての悲観的なレポートが報じられています。

それによると2019年のiPhoneは目立った更新がないため製品の需要は改善されない見通しで、「12月四半期(年末商戦)の見積もりにはリスクがある」とのことです。

今年は2018年モデルからのマイナーチェンジに留まるとの見方が主流の中では意外ではありませんが、目を惹くのが2020年のiPhoneまでも悲観が及んでいること。多くのアナリストが5G対応や革新的な機能の実装により大幅なアップグレード需要を見込んでいるのに対して、「「iPhoneの見通しは楽観的かもしれず、5Gサイクルがどのような形で来るかは依然として不確実なままです」と警告を発しています。

本日から米国では「対中制裁第4弾」として、中国製造分のApple WatchやAirPodsなどに15%もの関税がかけられます。iPhoneなどは年末商戦に配慮して12月15日まで猶予されますが、対中関税により米国の景気が減速すれば、その後のアップル製品の売上に長期的な影を落とすのかもしれません。

有名リーカーのBen Geskin氏が、iPhone 11(仮)シリーズ用のアップル純正(らしき)シリコンケースが並んだ写真をツイート。これと同じものはリークサイトSlashleaksにも投稿されましたが、現在は公開中止となっています。

ケース背面の左上にある大きめの穴は、おそらくトリプルカメラ(ないしデュアルカメラ)のバンプのために開けられたもの。それに加えてアップルのリンゴマークが上寄りから真ん中に移動している点が注目を集めています。

「トリプルカメラと密着するから」以外に推測される理由は、双方向ワイヤレス充電のときワイヤレス充電対応AirPodsケースを置く目印とするため。充電コイルはiPhone本体に位置することもあり、ちょうど照準として便利というわけです。

そしてリンゴマークが真ん中に移動する可能性は、「iPhoneの文字が背面から消える」との噂にも符合します。配置される要素が1つになれば、アップル製品のミニマルデザインの基準にも適合しそうということ。

Ben Geskin氏はこれらの手がかりを元に、iPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Maxのモックアップを公開。ごく一部には蓮の花のように見えるとの声もあるトリプルカメラの違和感が、iPhoneの文字を削ってリンゴマークのみになることで中和......されているのかもしれません。

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