再開したオペラハウス、2000席を埋めたのは植物だった。バルセロナで不思議な光景

新型コロナのつらい期間を乗り越え、ある大切な視点を伝えたかった

世界的に有名なオペラハウスの一つ、バルセロナのリセウ大劇場が6月22日に再開した。

新型コロナウイルスの影響で閉鎖になってから初めてとなる公演に、会場は満席に。

しかし2292席を埋めたのは人間ではなく、2292の植物だった。

リセウ大劇場のリリースによると、この演奏会は、アーティストのエウジェニオ・アンプニア氏が手がけたものだ。

UceLiカルテットが演奏したプッチーニの「菊(Crisantemi)」を、美しい劇場に集った植物たちが堪能した。

ライブ配信も行われたため、世界各地の人間たちも演奏を楽しむことができた。

演奏会は、リセウ大劇場が「アート、音楽、自然の価値を守る」ことを示すための象徴であると同時に、「劇場が以前のような日常に戻ることを広く伝えるためのオープンレター」だという。

新型コロナウイルスの感染拡大で、スペインは3月に全土がロックダウンになった。

「これまで体験したことのないつらい期間を過ごした後、イベントのクリエーター、リセウの芸術監督、そしてキュレーターのブランカ・デ・ラ・トレは、日常の行動に戻る私たちのために、異なる視点を提供します。それは、私たちにとって欠かせない、自然との親密さを伝える視点です」と、リリースは伝える。

また、公演はビジュアルアートのプロジェクトの一貫であり、プロジェクトは2020-2021シーズンも続く予定だという。

音楽を堪能した2292の植物は、バルセロナの病院で働く2292人の医療従事者たちに送られる。