銃を持った生徒が高校に…。教師のとった意外な行動に称賛の声が集まる

フットボールコーチでもある教師は、生徒に突進し銃を奪い、クラスの生徒の安全を守っただけではなかった。

教師のキーノン・ロウ氏は5月、銃を手に教室に入ってきた生徒から、素早く銃を奪いとった。しかし、それだけではなかった。

ロウ氏はその時の状況について、「ドアが開いた時、私はドアのすぐそば、1メートル以内の場所にいた。そしてそこにはショットガンを持った少年がいた」「すぐに、状況を分析した。彼の顔、目を見て、銃を見ると、本物だと分かり、すぐに直感で動いた。銃をめがけて突進し、両手をかけた」と地元メディアに話した

教室内の生徒たちは叫び、逃げ出した。フットボールのコーチで非武装の警備員でもあるロウ氏は、銃を奪う前に、銃口を人から遠ざける事に集中したという。

そして、地元TV局KOIN6が入手した監視カメラ映像には、その後のロウ氏の温かい行動が映っていた。彼はその少年と話し、抱擁したのだ。

ビデオには、ロウ氏が当時18歳だった少年を教室から廊下へと誘導し、他の教師が銃をその場から撤去する様子が映されている。少年は、自分以外の誰にも危害を与えるつもりはなかった、と繰り返した、とロウ氏はSports Illustrated誌に話した。

「誰も気にしてくれない!」と叫ぶ少年に対し、ロウ氏は「私は気にしている」「だからここにこうしているんだ。僕がついている」と話したと言う。

その後、警察が駆けつけ、少年を拘束した。

ロウ氏は事件後、少年に対して慈悲を感じた、とメディアに話した。

「多くの場合、特に若い時は、自分が何をやっているのか、終わるまで気づかないことがありますよね?」。そして、若者が直面するメンタルヘルスや銃が容易に入手できる状況への対策の必要性を主張した。

当局によると、銃には自分への危害のための1弾のみが入っており、弁護士によると、事件の際、少年は酒に酔っていたという。

少年は銃所持の罪で有罪となったが、禁錮刑は課されなかった。代わりに、メンタルヘルスの治療と3年の執行猶予を命じられた。

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。

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