子供部屋にバーチャル侵入:乗っ取られたベビーモニター

自宅のネットワークを安全な最新の状態にすべきだとはわかっているけれども面倒だ、という人向けに、最近起こった悪夢のような事件を紹介したい。離れた部屋にいる赤ん坊をネットを介してチェックできる「ベビーモニター」が、知らないあいだに何者かに乗っ取られていたという事件だ。

自宅のネットワークを安全な最新の状態にすべきだとはわかっているけれども面倒だ、という人向けに、最近起こった悪夢のような事件を紹介したい。離れた部屋にいる赤ん坊をネットを介してチェックできる「ベビーモニター」が、知らないあいだに何者かに乗っ取られていたという事件だ。

ABC系列のTV局「KTRK」の報道によると、8月第2週の週末の夜、テキサス州に住むマーク・ギルバート氏がふと目を覚ますと、2歳になる娘の部屋から知らない声が聞こえていたという。

「何者かが家に侵入したような感じだった」と、ギルバート氏は語っている。

廊下を歩いて部屋に入ったとき、その声が「起きろアリソン。この[卑猥語]め」と言うのが聞こえたと、ギルバート氏は語る。そして、これまで信頼してきたベビーモニターのカメラが、部屋に入ってくるギルバート氏を見ようとして回転した。同氏は急いで電源プラグをひき抜いた。

アリソンちゃんは聴覚に障害があるため、ベビーモニター事件の間はずっと眠っていたようだとギルバート氏は話す。それでも、この事件は夫婦を震え上がらせた。

ギルバート氏はABCに、「スイッチを入れることは二度とないだろう……ベビーモニター無しでやっていくことになると思う」と語っている。

ギルバート氏は、ABC記事のコメント欄で、ファイアウォールはオンにして、カメラもルーターもパスワードで保護していたと述べている。

ノートパソコンなどのコンピューターに内蔵されているウェブカメラをハッカーが狙うのは、新しいことではない。非常に気味が悪く、言うまでもなく違法なそうした行為は、「リモート管理ツール(RAT)」から「ratting」と呼ばれており、「Ars Technica」が5月に掲載した記事で詳しく取り上げられている。しかし、ベビーモニターがハッキングされたという報道は初めてだ。

『フォーブス』誌の記事によると、ギルバート氏がベビーモニターとして設置していたのは、Foscam社の無線カメラだという。主要機能のひとつとして、「世界中のどこからでもインターネット遠隔モニタリング」とうたわれているカメラだ。

このカメラについては、さまざまな方法で悪用される恐れがあるファームウェアの脆弱性が判明している。また、その問題に対処するファームウェアのアップデートが公開されている。

[Ryan Grenoble(English) 日本語版:緒方亮/ガリレオ]

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