幡野広志さんの連載終了をcakesが発表。「編集部の力量不足によりご迷惑をおかけした」

14歳の人生相談に答えた内容をめぐり批判殺到。掲載したその日に記事を削除していた。
Twitterでシェアされた幡野広志さんの連載(現在は非公開)
Twitterでシェアされた幡野広志さんの連載(現在は非公開)
cakes

写真家の幡野広志さんが、コンテンツ配信サイト「cakes」で担当している人生相談コーナー「幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。」の連載が5月末で終了することになった。cakesが5月7日に発表した

幡野さんの連載をめぐっては4月26日に掲載された14歳の女子中学生への回答に批判が集まり、掲載から数時間後に削除されていた。

■性暴力・児童虐待の相談に答えた内容に批判殺到

幡野さんの連載は、2018年12月からスタートした。2020年に幻冬社から同名で書籍化。書籍の公式サイトでは「1000万人が読んだ人気連載」などと紹介されている。

一方、2020年10月にはDV被害者からの相談を「嘘」や「大袈裟」と指摘した記事「大袈裟もウソも信用を失うから結果として損するよ」に批判が殺到。記事を削除し、編集部幡野さんからそれぞれお詫びのコメントが公開された。

今回、問題となったのは4月26日に掲載された「友達に恵まれることは、とても幸せなこと」という記事だった。14歳の女子中学生からの相談。同級生が性暴力や児童虐待を受けている可能性があるので、どうしたらかいいか迷っているという相談だった。幡野さんの回答では、公的な相談窓口の紹介はせずに、「友達自身が気づいて成長していかないといけない」などとしたことに、SNSで大きな批判が集まった。

記事は掲載から数時間で閲覧できない状態になり、cakesを運営するnote株式会社は27日、ハフポスト日本版の取材に「編集部の判断で削除しました」と認めた。「個別記事の詳細については、回答を差し控えます」として削除理由などについては回答しなかった。

■cakes編集長の声明と幡野さんのコメント

cakes編集長の声明と幡野さんのコメントが5月7日、公式サイトに掲載された

榎本紗智編集長は「本来であれば、相談者の友人の置かれている深刻な状況をふまえて、適切な窓口の紹介をはじめとした選択肢を提示するといったことを編集部が検討すべきだったと考えております」と反省する姿勢を示した上で、「編集部の力量不足により、幡野広志さんと相談者の方、そして読者の方々にご迷惑をおかけしたこと、改めてお詫び申し上げます」と謝罪した。

幡野さんは「相談者さんに心理的な負担をかけないことを考えて、あのような回答をしました」と説明した上で、「相談者の方へ配慮をしつつ、読者の方にも配慮をするにはバランスの難しさがあり、この連載は今月いっぱいで終わりにします」とコメントを出している。

注目記事