「人類の手が新しい星に届いた」はやぶさ2タッチダウンの瞬間をJAXAが公開

「リュウグウ」のお宝を採取した着地点には、「たまてばこ」という愛称がつきました。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月5日、探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」へのタッチダウンの瞬間の映像を公開した。

「はやぶさ2」は2月22日朝に小惑星「リュウグウ」への着陸が成功。小惑星の粒子を採取し、2020年に地球に帰還する予定。

動画では、はやぶさ2が地表に弾丸を打ち込んですぐに飛び立ち、多数の破片や粒子が舞い上がるのが確認できる。

JAXAによると、タッチダウン時刻は22日午前7時29分10秒。想像以上に「リュウグウ」表面が凸凹が大きく、当初の予定(半径50メートル)よりも狭い、半径3メートルの範囲に着陸した。

着地地点には、「リュウグウ」のお宝を採取した地点であることにちなみ、新たに「たまてばこ」という愛称が付いた。

「はやぶさ2」の公式Twitterは「人類の手が新しい小さな星に届きました」「手前味噌ですが、人類史に残るような動画だと思います」と投稿した。

5日に開かれた会見で、津田雄一・JAXA宇宙科学研究所准教授は「本当に素晴らしい映像が撮れた。素晴らしいです。ご覚悟ください」と動画を紹介。

「見たとき、ゾクゾクしたし、感動した。タッチダウンというのはもっと静かに降りて上がると思っていたけれど…。一個一個の動きが面白い」と笑顔を見せた。

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