【熱中症注意】梅雨明け直後の暑さ対策とは

「梅雨が明けたばかりだと、30℃そこそこの気温でも熱中症になることがあります。」

ようやく関東甲信でも梅雨が明けましたが、各地で真夏日(最高気温が30℃以上)が観測されています。油断できないのは熱中症です。特に今年の梅雨は日照不足や梅雨寒の地域が多かっただけに、梅雨明け直後の熱中症に用心してください。

まだ汗をかく体になっていない

「梅雨が明けたばかりだと、30℃そこそこの気温でも熱中症になることがあります。昨年の猛暑に比べれば低いのですが、まだ汗をかく体になっていない人は真夏よりつらい暑さです」と言うのはウェザーニュース気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の医師、佐藤純先生です。

人は暑いと汗をかき、その汗が蒸発するときに体から気化熱を奪って体温の上昇を防いでいます。しかし、本格的な暑さを少なくとも1週間経験しないと汗をかける体になりません。そのため梅雨明け直後は体温調節が十分にできず、熱中症になりやすいというのです。

おしぼりや冷却剤を携行する

梅雨明け直後の暑さを乗り切るにはどうしたらよいのでしょうか。

「汗をかける体になっていない人は、汗の代わりにおしぼりを使ってください。顔・首・腕などを拭けば気化熱により体温上昇を防ぎます。冷たいと効果的なので、外出するときはビニール袋におしぼりと冷却剤を入れて携行するとよいでしょう」(佐藤先生)

それに加えて水分補給も欠かせません。水だけではなく、スポーツドリンクや麦茶、経口補水液などでミネラル分も摂取してください。

また、気温が上昇すると夜は寝苦しいという人もいるでしょうが、睡眠不足は熱中症を招きやすくなります。エアコンの除湿機能を使って十分な睡眠をとってください。

帽子より日傘が効果的なワケ

ウェザーニュース

「日射しが強くなるので日傘を使う人も多いでしょう。私も2年前に“日傘男子”デビューをしましたが、もう手放せません。直射日光を遮るので頭や顔が涼しく、帽子と違って吹く風を感じられます。日傘は日焼け予防のためと思っている男性が多いようですが、むしろ頭部を直射する日射しを防ぐ効果のほうが大きいのです」(佐藤先生)

男性も日傘を使って暑さ対策することは環境省も推奨しています。男性も日傘をさしてみませんか。

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