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2019年03月16日 11時13分 JST

「平成」考えた人の名前、公文書に記載なし。秘密にするため?

首相官邸幹部は「かつては考案者を秘するため、記録を消さなければという意識が強かったのかもしれない」と指摘している

朝日新聞社
新しい元号「平成」を発表する小渕恵三官房長官(当時)=1989年1月7日

「平成」だれが考案?公文書記録なし 新元号は残す方針

 1989年1月に行われた前回の改元に関する政府の記録の中に、「平成」の考案者を記した文書が残っていないことが分かった。当時の公文書は今月末、政府の判断で非開示にできる30年の保存期限を迎える。政府は非開示期間を延長する方針だが、国立公文書館に移されて公開後も考案者は公文書から判明しないことになる。

 歴代の政府関係者が朝日新聞の取材に明らかにした。考案者の記録は、政府が「元号に関する懇談会」に示した3案すべてについて残っていないという。

 内閣内政審議室長として平成改元の実務を担い、89年8月末まで在任した的場順三氏は「本来なら明かすべきではないが、平成改元にあたり専門家から提出された元号案は、考案者が分かる形で残した」と話す。だが、複数の政府関係者や元担当者らの証言によると、少なくとも10年ほど前から考案者が分かる記録は存在していないという。

 2001年には情報公開法、11年には公文書管理法が施行された。首相官邸幹部は「かつては考案者を秘するため、記録を消さなければという意識が強かったのかもしれない」と指摘。その上で「今回はしっかり記録を残したい」とする。

(朝日新聞デジタル 2019年03月16日 07時09分)

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