堀米雄斗選手が金メダル「地元・江東区で生まれて、ずっとスケボーだけしてきて…」(優勝インタビュー全文)

優勝インタビューの最後、銀メダルのホフラー選手と熱いハグ。お互いの健闘を称えました。
スケートボード男子ストリートで優勝した堀米雄斗選手(7月25日撮影)
スケートボード男子ストリートで優勝した堀米雄斗選手(7月25日撮影)
Ezra Shaw via Getty Images

東京オリンピック開幕3日目の7月25日、スケートボード男子ストリートで堀米雄斗選手(22)が37.18点で金メダルを獲得した。スケートボードは、東京オリンピックで初めて正式種目として採用された競技。東京オリンピックの日本選手のメダルの数は堀米選手で3つ目となった。

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堀米選手は東京都江東区出身。今回の競技が開催された「有明アーバンスポーツパーク」の地元にあたる。競技後のインタビューで堀米選手は「地元・江東区で育って、そこで生まれて、ずっとスケボーだけしてきて……」と感慨深げに振り返った。高校卒業後に渡米し、現在はアメリカを拠点にプロとして活躍している

堀米選手は2016年にスケートボードが正式種目に決まった際のことを「最初は遠すぎて5年後出られるかというのも分からなかった」と話していた。中継で流れた優勝直後のインタビューは、以下の通り。

■「自分がやっていることを積み重ねていくうちに、オリンピックが近づいていった」

―― 金メダル、おめでとうございます。

「ありがとうございます」

―― 今、どんなお気持ちですか?

「シンプルなんですけど、本当にすごいうれしいです。やっぱり地元・江東区で育って、そこで生まれて、ずっとスケボーだけしてきて。オリンピック(での種目になること)が5年前に決まって、最初は遠すぎて5年後に出られるかというのも分からなかったんですけど。いろいろ自分がやっていることを積み重ねていくうちに、オリンピックが近づいて行って。本当に今日、ここのオリンピックという場所に立てて、すごくうれしいです」

―― 決勝は、ランの内容が堀米さんも納得いってないような表情にみえましたが、どうやって切り替えていきましたか?

「決勝に残っているメンバーは、世界でトップのプロスケーターたちが集まっていたんで、自分もできるかぎりのことをやろうと思って、ランを攻めたんですけど。ランではメイクできなくて、心の中ではすごい焦ってたんですけど、諦めていなかったんで。最後はベストトリックで、ちゃんと切り替えられたのがうれしかったです」

■メダルを争ったライバル選手と熱いハグ

インタビューの最後、銀メダルとなったケルビン・ホフラー選手(ブラジル)が堀米選手に近づき「ユウト、おめでとう!」と熱いハグをした。堀米選手は「ありがとう!君も」と笑顔で返し、お互いの健闘を称えていた。

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