毛皮とツノのトランプ支持者に、拘留所でオーガニック食品を提供へ「オーガニックでなければ体を壊す」

「Qアノンのシャーマン」とも呼ばれる容疑者には、厳しい食事制限がありました
議事堂に侵入したチャンスリー容疑者ら(2021年1月6日)
議事堂に侵入したチャンスリー容疑者ら(2021年1月6日)
SAUL LOEB via Getty Images

アメリカの首都ワシントンD.C.の連邦議事堂に侵入して逮捕された「Qアノンのシャーマン」ことジェイコブ・アンソニー・チャンスリー容疑者に対し、拘留所でオーガニック食品が提供されることになった。

別名「ジェイク・アンジェリ」としても知られ、人目を引くツノ付き毛皮帽とフェイスペイント、そして上半身裸の姿がトレードマークになっているチャンスリー容疑者。

アリゾナ州出身の同容疑者は、陰謀論・Qアノンの熱烈な支持者であり、これまで度々トランプ支持集会などに姿を見せてきた。

1月6日の暴動では、他のトランプ支持者らと一緒に連邦議会に侵入する姿が撮影された。

SAUL LOEB via Getty Images

アリゾナ州のテレビ局ABC15によると、チャンスリー容疑者は9日に逮捕され、11日に同州フェニックスにある連邦裁判所に初出廷した。

その際に、同容疑者の国選弁護士が「チャンスリー容疑者は、おそらく宗教上の理由で厳しい食事制限をしている。そのため逮捕されて以来食事をとれていない」と裁判官に伝えたという。

チャンスリー容疑者の母親マーサ・チャンスリー氏は「息子は1月8日以来、食事をしていません。彼はオーガニック食品を食べなければ、とても体調が悪くなってしまいます。文字通り体を壊してしまうのです」と説明している。

報告を受けた裁判官は、アメリカ連邦保安局と食事について相談するように伝え、連邦保安局はオーガニック食品を提供することを決めたという。

1月6日に連邦議事堂に侵入した後、チャンスリー容疑者は建物への不法侵入や治安を乱す行為で逮捕された。同容疑者は自分は間違った行為はしていないと無実を訴えている。

連邦議事堂での暴動では、これまでに5人が亡くなっている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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