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2019年08月07日 10時49分 JST

「表現の不自由展」中止に抗議 韓国の作家2人が展示を閉鎖

展示室前には声明文が貼られており、「ある作品の好き嫌いにかかわらず、作品はいかなる種類の権力、弾圧政治、もしくは脅迫によっても検閲されてはなりません」などと記されている。

朝日新聞社
イム・ミヌクさんのインスタレーション作品「ニュースの終焉」=2019年8月4日、名古屋市東区、川津陽一撮影

韓国の作家2人、展示室を閉鎖 「不自由展」中止に抗議

 愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」とは別に芸術祭に出品している韓国人作家2人が自分の作品の出展取り下げを申し入れ、6日、2人の作品がある展示室が閉鎖された。いずれも企画展中止への抗議で、芸術祭の実行委員会が受け入れた。

 イム・ミヌクさんは北朝鮮の金正日(キムジョンイル)元総書記と韓国の朴正熙(パクチョンヒ)元大統領の葬儀をモチーフにした作品「ニュースの終焉(しゅうえん)」、パク・チャンキョンさんは北朝鮮を想像させる少年兵を扱った作品「チャイルド・ソルジャー」を、愛知芸術文化センター(名古屋市東区)の会場に展示していた。2人は4日に代理人を通じ、実行委事務局に出展取り下げの意向を伝えていた。

 展示室前には声明文が貼られており、イムさんは「観客のみなさまに作品をお見せできないことを本当に悲しく思います」、パクさんは「ある作品の好き嫌いにかかわらず、作品はいかなる種類の権力、弾圧政治、もしくは脅迫によっても検閲されてはなりません」などと記している。(前川浩之)

(朝日新聞デジタル 2019年08月06日 23時42分)

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