バイデン政権、広報チームの高官全員が女性に。6人は子育て中の母親

ホワイトハウス広報チーム高官に、7人の女性が選ばれる。広報チームを女性が占めるのは初めてです
国務省報道官時代のジェン・サキ氏(2013年8月15日)
国務省報道官時代のジェン・サキ氏(2013年8月15日)
SAUL LOEB via Getty Images

ジョー・バイデン氏は11月29日、新政権の広報チームを発表し、高官の全員が女性になると明らかにした。

ホワイトハウスの広報チーム高官を女性が占めるのは、初めてだ。

バイデン氏は声明で、「アメリカの人々と直接的で真摯なコミュニケーションをとるのは、大統領の最も重要な責務の一つです。広報チームには、アメリカ市民とホワイトハウスを繋げるという大きな責任が委ねられます」と、広報チームが担う重要性を説明した。

そして「ホワイトハウスで初めて、広報チーム高官の全員が女性になることを本日ここに発表します。経験と資格のあるこれらの広報官たちは、この国をより良く再建するために必要な多様な視点と献身を、もたらしてくれるでしょう」と、新チームを歓迎した。

選ばれた7人の女性たち

7人の女性のうち、ホワイトハウス広報部長に就任するのはケイト・べディングフィールド氏だ。

報道官には、オバマ政権下で広報部長や国務省報道官を務めたジェン・サキ氏が選ばれた。

べディングフィールド氏はTwitterで、「ジョー・バイデン氏の広報部長としてホワイトハウスで働く機会をもらい、言葉にならないほど誇らしく感じています。バイデン氏の副大統領時代や今回の選挙戦で彼とともに働き、バイデン氏が能力や思いやりのある明敏な大統領になるとわかりました。彼の仕事の小さな一部になれることは、大きな光栄です」と喜びを綴った。

<べディングフィールド氏のツイート>

サキ氏は、「ジョー・バイデン氏のために再び働けることを光栄に思います。オバマ-バイデン政権で、バイデン氏は経済再生やパートナー諸国との関係改善を率いました。同席した会議のほとんどで、彼は共感と思いやりを示していました」とツイートしている。

<サキ氏のツイート>

この他、ファーストレディとなるジル・バイデン氏の広報部長にエリザベス・アレキサンダー氏、副大統領カマラ・ハリス氏の広報部長にアシュリー・エティエンヌ氏、第一副報道官にカリーヌ・ジーン・ピエール氏、ハリス氏のシニアアドバイザーと広報顧問にシモーン・サンダース氏、ホワイトハウス広報副部長にピリ・トバー氏が選ばれた。

サキ氏によると、7人のうち6人は年若い子どもの子育てをしている。

危機に立ち向かう政権の広報チームに求められるもの

バイデン-ハリス新政権は、多くの女性を起用する姿勢を示しており、財務長官にジャネット・イエレン氏を指名し、経済チームには女性2名を起用すると報じられている

副大統領になるハリス氏も、広報チームの重要性を「私たちの国は、新型コロナウイルスパンデミックから経済危機、気候危機、そして長年続く人種の不平等まで前例のない試練に直面しています。これらの試練を克服するために、我々は国民と明確で正直に、そして透明性のあるコミュニケーションを取らなければいけません。それを、この経験と能力があり、壁を壊す広報チームが担います」と、声明で強調した。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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