2019年09月05日 10時05分 JST | 更新 2019年09月05日 10時13分 JST

「まず半年だけ頑張ろう」育休明け、小さな目標が、いつの間にかモチベーションに。

「子どもにも、サポートしてくれる家族や同僚にも、胸を張っていられるように、仕事をがんばろう。その考えは、今もずっと持っていますね」

ENJAPAN

こんにちは、エン・ジャパン名古屋オフィスのコピーライター、加藤です。中途入社4年目になり、少しずつ自分の将来について考える時間が増えてきました。結婚や出産なども意識する上で感じるのは、ママ社員たちのすごさ。家では子どもたちの世話をしながら、時短勤務の中で結果を出しているみなさんを見ると、憧れと同時に「自分にもできるだろうか...」と不安を感じます。

――活躍するママ社員たちは、どうやって不安を乗り越えてきたのか?
それを探るため、今回は2回の産休・育休を経て、名古屋オフィスで営業マネージャーとして活躍する後藤さんに、お話を伺う機会をいただきました。

同じオフィスの大先輩として、いつもパワフルに活躍している後藤さん。入社17年目、営業からキャリアをスタートし、エン・ジャパン執行役員の沼山さんや企画部長の泉さんなど現在活躍する社員を多数育成してこられた方でもあります。子育てをしながら、トレーナーや企画などの新しい仕事にも貪欲にチャレンジされている様子を見て、きっといつも前向きに頑張ってこられたのだろうと、勝手に想像していました。

しかし、実は辞めようと思ったことが何度もあるそう。産休・育休復帰後のキャリアについて、詳しく伺ってきました。

ENJAPAN

「子どもといる時間を削ってまで、働く意味ってなんだろう?」

最初に伺ったのは、第一子の育休後のこと。初めての育休復帰、後藤さんの大変さは予想以上だったそうです。

「復帰直後の1年間は、今振り返っても地獄のような毎日でした。子どもが保育園をすごく嫌がったんです。ストレスもあったのか、体調も崩しやすくて…。仕事をしていると保育園から連絡があり、早退して迎えに行くことの繰り返し。最初の月は、5日くらいしか保育園に行っていなかったですね。子どもと1日一緒にいられるママもたくさんいる中で、どうして私は復帰を選んだんだろう。働く意味ってなんだろうと、たくさん考えました」

毎日のように上司や同僚に謝りながら早退する。保育園へ迎えに行くと、お子さんが体調の悪さで泣き続けている…。想像するだけで、胸が詰まるような気持ちになります。

それでも、仕事を続ける決断をされたのは、何か理由があったのでしょうか。

「正直、何度も辞めようとは思いました。それでもせっかく復帰したんだから、まず半年だけ頑張ろうと、本当にささやかですが目標を立てたんです。上司や同僚に助けてもらいながら、なんとか半年過ごすことができました。半年がんばれたんだから、もう半年がんばってみようかなって。ちょっとずつ、ちょっとずつ、小さな目標を立てていました。いつのまにか仕事もできることが増えてきて、モチベーションにつながっていったのかもしれません」

お子さんの成長も、後藤さんを前向きにしてくれたといいます。

「最初は、保育園に行くのが嫌で泣き叫んでいた子どもが、だんだん慣れきて、そのうち笑って行くようになったんですよね。こんな小さな子でも、生まれて初めて接した社会に向き合っているんだなと考えると、私も頑張って仕事に向き合わなきゃって

子どもにも、サポートしてくれる家族や同僚にも、胸を張っていられるように、仕事をがんばろう。その考えは、今もずっと持っていますね」

ENJAPAN

「新人育成に煮詰まったとき、子育ての経験が突破口になった」

ずっと営業として活躍されていた後藤さんですが、第二子の育休後は、新卒で入社した営業のトレーナーを任せられます。初めて行なう営業以外の仕事。そこで、子育ての経験が仕事に活きていることに気づいたそうです。

「育休に入る前も、営業リーダーとして後輩の育成には携わっていたことはあります。でも、トレーナーになったのは確か入社13年目くらい。新卒社員とは、まったく世代が違うんです。リーマンショックとか知らないんだ、自分が当たり前だと思っていることは当たり前じゃないんだと、年齢のギャップを強く感じられました」

伝えたいことが伝わらない。新人育成に煮詰まっていたとき、突破口となったのは子育ての経験でした。

「 子どもたちと接していると、もっと噛み砕いて説明しなければ伝わらないんだな、と気づかされる機会が多くあります。育成も同じで、自分の当たり前で考えるのではなく、誰もが分かるように伝えることが大切なんです。現状は何が課題なのか。新卒のみんなの強みは何なのか。それを踏まえて、どういう行動をしてもらうのか。それまで論理的に考えることって苦手だったんですが、子育て中に自然と鍛えられたのかもしれません。トレーナー2年目には、年間で2名が社内で賞をもらうなど、実績も残せて、自信につながりました」

ENJAPAN

「仕事との両立を選んだ以上、子どもを言い訳にしたくない」

トレーナーを経験された後、今度は自ら手を上げて企画に異動された後藤さん。何かきっかけはあったのでしょうか。

「苦手だった論理思考に自信が出てきたので、もっと大きな組織でその力を試してみたいと思ったんです。以前から企画の仕事には興味がありましたしね。ちょうど良いタイミングで社内公募が出たので、手を挙げました」

慣れている業務のほうが、子育てと両立しやすいのではと、どうしても思ってしまいます…。お子さんが2人いて、時短勤務で働く中で、新しい仕事に挑戦するというのは、かなり勇気がいったのではないでしょうか。

子どものせいでという言い訳は絶対にしたくなかったんです。仕事を続ける選択をした以上は、全力で行ないたいと思っていたので、勇気というよりは、自分の今後のキャリアを考えて、挑戦を決めました」

新たな業務・ミッションを遂行するため、スキマ時間をみつけてはできるかぎりのインプットをしていたといいます。

「勉強は本当にたくさんしましたね。家が遠かったので、だいたい行き帰りの電車で本を読んだり、エンカレの講座を受けたりしていました。少なくとも、それぞれ月1冊、1回はやっていたかなぁ。論理思考とか、問題分析とか、企画に必要な能力については、もともと苦手な部分だったので、克服に役立ったと思います」

この春からは、営業リーダーたちをまとめるマネージャを務めている後藤さん。最後に、いま育休中の女性社員や、復帰したばかりのママ社員に向けてエールをいただきました。

「いつも女性社員から相談をされたときに、伝えていることが2つあります。ひとつが、『みんな不安だから、ひとりじゃないよ』ということ。そして、もうひとつは『先のことはどうなるかなんて分からないから、いまできることを120%でやろうよ』ということ。子どもの状況も、住んでる環境も、将来のことはなにも分からない。だから不安に思うんだけど、できるのは、今を精一杯頑張ることだと思うんです。それが、今後の自分の選択肢をつくっていくと思います」

ENJAPAN

編集後記

エン・ジャパンの中でもママ社員としての経験が長く、女性社員からの相談をよく受けるという後藤さん。悩んでいる方によく言うのは、「先のことで悩むのは意味がない」という話だそうです。結婚したら、子どもが生まれたら、こうなるかもしれないというのは、実際になってみないと分からないこと。

予想外に体調を崩しやすい子だったり、家族の都合で転勤になったり、何があるかは分かりません。その都度、不安なことは発生するものだから、まず今できることを120%頑張ることが大事とおっしゃっていました。

お子さんとも、仕事とも、真剣に向き合う後藤さんの誠実さが伝わってきたインタビューでした。