2019年09月03日 12時07分 JST | 更新 2019年09月03日 13時38分 JST

「掃除機だけで十分」と思っていた私が床ふきロボットを使ったら、すっかり水ぶきのとりこ。ピカピカの床で夫婦仲も円満に?

素足で歩いたら、床の汚れが気になる...。ロボットにふき掃除を任せた結果、見えた景色とは

ふき掃除と日本人の生活には、切っても切れない関係がある。しかし、何かと忙しい現代人の生活。自分でやるには、時間的にも体力的にも大変。なかなか毎日はできない。 

日本人はいつごろからふき掃除をするようになったのか。その歴史をたどると、平安時代にルーツがあるという。

日本における掃除の歴史に詳しい、生活史研究家の小泉和子さんに聞いた。

日本の暮らしと環境の中で誕生した「ふき掃除」

小泉和子生活史研究所
生活史研究家の小泉和子さん。1971年に生活史研究所を設立し、家具をはじめ、生活道具の歴史を調べている。洋画を学び、工学博士の肩書きも持つ。

━━ 日本人のふき掃除は、いつ始まったのでしょうか。

文献をさかのぼると、平安時代に現在のモップのような形状の「棒雑巾」を使っていた記録があります。

当時の上級貴族の家屋は「寝殿造(しんでんづくり)」といって壁がほとんどなく、床板を張った広間に柱だけが並ぶ開放的な構造でした。この広い部屋を掃除するには、棒雑巾で走り回るのが合理的だったんですね。

━━ そんなに昔からあったんですね。なぜふき掃除をしようと思ったのですか。

日本は多湿のため家屋にカビが生えやすいんですね。それに加えて古代から屋内では履物を脱ぐ文化があるため床の汚れに敏感で、自ずときれいにする習慣が根付いたんだと思います。

日常生活も修行の一環とみなす「禅宗」の道徳観に影響され、掃除の重要性がより高まったと言われています。

一方で日本は水が豊かな地域です。そうした色々な要素がからまりあって、水ぶきという日本特有の掃除方法が誕生しました。

━━ ふき掃除は日本の生活スタイルにあっていたのでしょうか。

今でこそ日本も、フローリングの床にダイニングチェアやソファーを置き、スリッパを履くという家庭が主流ですが、かつては家の中は素足で、畳に直接座るという生活でした。

つまり、日本人の暮らしは床との距離がとても近かった。腰をかがめて床に手をつくことをいとわず、そうしたこともふき掃除が生まれたきっかけになったと思います。

━━ 自分の生活を振り返っても、最近では床との距離が離れてきている気がします。

歴史を見れば分かるように、生活が変われば掃除のやり方も当然変わる。フローリングの家庭が増えてきて、ふき掃除の重要性が見直されています。

そうした流れを受けて、フロアワイパーや床ぶきロボットなど、床に手をつかなくてもふき掃除できる掃除道具がすごく求められていると思います。

人間にしかできないこと“をするために、技術が支えてくれること

拭き掃除の歴史や大切さはわかった。私もフローリングの暮らしをしており、部屋を清潔にしておきたい思いはある。

だけど、仕事はフルタイム、家族との時間も大切にしたい。となると、自分で毎日腰をかがめて床に手をつくことは現実的には不可能に近い。というか、全くできていない。

時間も手間もかけずに、床がぴかぴかになったら...。

そんな切実な想いを叶えてくれる水ぶきアイテムはないものか。家電レビュアーの石井和美さんに聞いた。

YASUJIRO SUZUKI
石井和美さん。家電レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、白物家電や日用品などの使い勝手をテストし、結果を情報発信している。

━━ 私、時間がないことを理由に、自宅の掃除はロボットに任せっきりなんです。

現代人は本当に忙しいので、生活を楽にするためにはどんどん家電に頼るべきだと思っています。

掃除だけでなく、料理や洗濯もほとんどの家事が機械化できる時代。罪悪感を感じる人も少なくないと聞きますが、自分のため、家族のために時間とエネルギーを使ってほしいです。人間には人間にしかできないことがありますから。

━━日本人の暮らしにふき掃除が必要というのはよく分かっているのですが、大変なのでなかなかできなくて...。

やらなくても困らないけれど、やれば生活の質が上がったり、暮らしを豊かにしてくれたり。そういうプラスαの家事であるふき掃除は、いっそのこと機械に任せればいいんです。

「ロボット掃除機 ルンバ」は掃除機がけから人間を解放しましたが、「床ふきロボット ブラーバ」が、まさにふき掃除を任せられる家電です。

スマホひとつで掃除も洗濯もできる時代。家族の中でそれぞれの得意、不得意があるでしょうから、役割分担をしながら機械も上手に活用すれば、家事をめぐるストレスも解決されるかもしれませんね。

━━ そう言っていただけて、気が楽になります!率直なところ、「頼れる家電」をどのように選べば良いか分からないので教えてください!

人間の目や手を離れたところでも、家事を任せられるかがポイント。だからこそ、信頼性や安全性がとても重視されます。さらに、ユーザーが求める機能も多様になっているので、“どの家事をして生活を助けて欲しい”のか、暮らしを見直すことも大切です。

安い買い物ではないですし、慎重になるのも無理はありません。

実際に使っている周りの方の話を聞いたり、家族と相談したりして、必要な情報から判断するのをおススメします。

ふき掃除をロボットに任せて訪れる、家庭の平穏

ロボットに任せられるなら、我が家でもふき掃除を習慣にできそう...。私は、床ふきロボットの最新モデル「Braava jet (ブラーバジェット)m6」を我が家に迎え入れることにした。

ロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」を開発し、ロボット掃除機の先頭を行くメーカー「iRobot」の製品で、「Braava jet (ブラーバジェット)m6」は床の水ぶき、からぶきをしてくれるロボットだ。

Julie Fukuhara
7月26日に日本での販売が開始されたばかりのBraava jet m6が我が家にやってきた。ルンバの最新技術が搭載されたモデルとあって、期待が膨らむ。ボタンひとつで家中の床をふき掃除してくれるし、終わったら自動充電する。

最新ブラーバの特長は次の5つ。

・水を噴き出し、ベタベタ汚れを浮き上がらせてパッドでキレイにふき取る

・充電台となるホームベースを採用し、清掃中の充電と清掃再開が可能に

・部屋や間取りのマップを学習し、全フロアはもちろん、選んだフロアだけの掃除もできる

・Wi-Fiを搭載し、外出先からの操作やスケジュール清掃に対応

・ルンバi7+、i7と連携可能になり、ルンバでの清掃後にふき掃除を行なえる

すでに日常の掃除はルンバにお任せしていて、そのありがたみを理解している私。新たに「ふき掃除」の快適さを感じられる期待感が高まる!

きれい好きな夫は、休日には欠かさずふき掃除をする。「ルンバに掃除してもらうだけで十分では...」と思っていたが、素足で床を歩き回る夫にしかわからない汚れがあるらしい。

より快適な素足生活のために時間をかけてふき掃除をする夫と、せっかくの休日、2人の時間を少しでも長く過ごしたい私。たかが掃除だが、それが原因で言い合いになることもしばしば。

まずは夫の言い分を理解するため、スリッパを脱ぎ、部屋の中を素足でぐるぐる歩き回ってみた。 

確かになんだか砂っぽい。日中は家中の窓を網戸にしているため、砂ぼこり、花粉、黄砂などいろいろなものが床に付着しているのだろう。目に見えない汚れに気付いてしまった感じがする。

この状態が、ふき掃除によってどう変わるのだろう。ドキドキしながらブラーバの起動をアプリ経由で設定し、通勤のため家を後にした。

Julie Fukuhara

オフィスでランチにしようとしたちょうどそのとき、スマホにプッシュ通知が来た。ブラーバの掃除が終わった知らせだ。

「来たっ!」。テンションが上がってしまい、思わず同僚にスマホの画面を見せつけた。家に帰るのが楽しみだ。

夜。帰宅して玄関の明かりをつける。あれ?うちの廊下ってこんなに光ってたかな?見た目で違いがわかり、感動のあまり思わず廊下の写真を夫に送った。

早速靴を脱ぎ、素足で歩いてみる。朝と全然違う感触!ルンバでゴミを取っていても、なんとなくベタベタ汚れが気になって素足で床を歩くなんてしばらくしていなかったけど、今日はつるつるの床が気持ちいい。

水ぶきの「魔力」にすっかり取りつかれた私。素足で触れる床が心地よく、夫の気持ちがよくわかる。これはハマってしまいそうだ。

キッチンの下にあった揚げ物の油はね汚れもきれいになっている。正直、これまでは見て見ぬ振りをしていた。

ロボットに任せただけなのに、自分の手で水ぶきする以上の成果が得られて達成感がこみ上げた。

ブラーバなら、「綺麗な床をキープしたい」けど「掃除に時間をかけたくない」という我が家のわがままを叶えてくれる。

帰宅した夫も「床がツルツル!」と感激した様子。ここ最近で一番の笑顔を見せてくれた。

時間と手間をかけずに床がピカピカにしてくれるし、その上、夫婦仲もより円満になる。いやあ、すごいよブラーバ。