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2019年10月07日 11時49分 JST | 更新 2019年10月07日 21時21分 JST

えっ、日本のブランドだったの? 外国生まれと誤解しがちな5つのブランド

ウィルキンソンは明治時代に宝塚で生まれたブランド。エドウインは終戦直後の日暮里が発祥です。

語感から海外のブランドだとばっかり思っていた……。そんな声が多そうな国内ブランドを調べてみました。

 

ウィルキンソン

アサヒ飲料
ウィルキンソンのロゴマーク

炭酸水で人気のブランド「ウィルキンソン」。響きは欧米風だが、実は日本発祥のブランドだ。

アサヒ飲料の公式サイトでは歴史を以下のように説明している。

イギリス人ジョン・クリフォード・ウィルキンソンさんが1889年(明治22年)ごろに、狩猟に行った兵庫県の宝塚温泉場の山中で炭酸鉱泉を発見。この鉱泉水をイギリスに送り分析したところ、良質な食卓用ミネラルウォーターとの結果が得られた。そこでウィルキンソンはイギリスから最新の設備を取り寄せ、1890年に「仁王印ウォーター」の名前で炭酸水の販売を開始した。1904年、仁王印ウォーターは「ウヰルキンソン タンサン」と改名。国内だけでなく海外27カ所で販売されるようになったという。

毎日新聞によると1983年にアサヒビールが商標権を獲得。現在は、アサヒ飲料が生産販売している。

アサヒ飲料の公式サイトでは、炭酸飲料のことを一般的に日本で「タンサン」と呼ぶようになったのは、「ウィルキンソンの商標が一般化した」ものだと説明している

 

エドウイン

EDWIN
EDWINのロゴマーク

終戦の2年後の1947年、常見米八商店が東京・日暮里で創業した。エドウインの公式サイトによると、米軍払い下げ衣料品の卸しをしていたが、1957年にアメリカから中古ジーンズの輸入をするようになった。

日暮里でジーンズを洗って補修した上で、上野のアメ横の販売店に供給していた。その後、新品のジーンズもアメリカから輸入。しかし当時のジーンズは、固い、縮む、色落ちするなどの欠点があった。

そこで1961年からアメリカからデニムを輸入して、国内縫製を始める。これが『EDWIN』のレーベルを冠して国産ジーンズが誕生した瞬間だ。

エドウインの広報担当者によると、エドウインはDENIMの文字を並び替えたアナグラム。東京の旧称「江戸」(EDO)と勝利(WIN)の意味も持たせたという。

 

 モンベル 

モンベル
モンベルのロゴマーク

大阪市に本社を置くアウトドア用品の業界大手。公式サイトによると、1975年に登山家の辰野勇さんが2人の登山仲間と共に「株式会社モンベル」を設立した。それ以来“Function is Beauty(機能美)”と“Light & Fast(軽量と迅速)”をコンセプトに商品開発をしているという。

朝日新聞デジタルによると、社名はフランス語の「mont(山)」「belle(美しい)」を語源にした「美しい山」という意味。発音しない語尾の「e」をとり、フランス語でも英語でもない造語表記としたという。

 

モロゾフ 

モロゾフ
モロゾフのロゴマーク

チョコレートなどの洋菓子で有名な「モロゾフ」は、神戸発祥の企業だ。公式サイトによると、ロシアから亡命してきたフィヨドル・ドミトリー・モロゾフさんが神戸市内でチョコレート店を経営しており、彼の指導で1931年に創業したことが名前の由来だ。

 ギフトとしての高級スイーツという新しいスタイルを生み出した。創業翌年の1932年には、日本で初めて「バレンタインデーにチョコレートを贈る„というコンセプトの商品を発売したとモロゾフは説明している。

 

フランスベッド

フランスベッド
フランスベッドのロゴ。株式会社の会社案内の表紙より

 フランスという国名を関しているぐらいだから、フランスのメーカーかと思いきや、都内に本社がある国内メーカーだ。公式サイトによると、1949年の創業時は、双葉製作所という社名。スクーター用のシートなどを製造していた。

1956年に当時としては珍しかったベッドづくりに着手。それが「昼はソファ、夜はベッド」として使える分割式ソファベッド「フランスベッド」だった。この大ヒットを受けて、1961年にフランスベッド株式会社に商号変更した。

フランスベッドの商品名は社内公募で決まったもの。会社案内では「海外旅行が自由化する前で、映画やファッションを通じて知るフランスは憧れの場所だった」と説明している。