東京都の小池百合子知事は5月24日の定例記者会見で、暑さ対策の一環として、”かぶるタイプ”の傘を製作していることを発表した。6月をめどに完成予定という。
「原田環境大臣が男性も日傘をということを仰っていましたけれど、それはいいと思います。とても効果があります」
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5月としては厳しい暑さに見舞われた24日。会見でこう切り出した小池知事は、2020年に開催される東京五輪・パラリンピックの暑さ対策のグッズとして、帽子のように着用できる「かぶる傘」の試作品を公開した。
熱や光を遮る素材を使っており、完成後は2019年のテストイベントや本大会で活用する予定という。
小池知事によると、両手が使えることが「ポイント」という。
「男性で日傘を差すのは恥ずかしいという、何か気が引けるという方は、もう思い切ってここまでいったらいかがでしょうか。お勧めしたいと思います」とアピールした。
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シュールさにネット上で困惑の声も...
「かぶる傘」の写真とともに会見内容が報じられると、その斬新なデザインにネット上では困惑の声が相次ぐ事態に。「冗談だよね?」「これを使うなら日傘を使う」などのコメントが多数寄せられている。
とはいえ、猛暑対策や熱中症予防の取り組みは、酷暑を乗り切るために必須だ。
手頃でオススメなのは、やはり「日傘」。
これまで男性には日傘が広まらなかったが、徐々に男性の間でも流行の兆しは見えている。2018年は埼玉県が実施する普及啓発事業「日傘男子広め隊」が多数のメディアに取り上げられ、環境省も男性に日傘の利用を促すキャンペーンを始めた。
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ハフポスト日本版が2018年に実施した日傘に関するアンケートでは、809件の回答のうち、「男性が日傘をさすことを気にしない」とする回答が87%を占めた。