PRESENTED BY KDDIフィナンシャルサービス

仕事とプライベートのバランス、どうしてる?「ONとOFF」を切り替えるチカラを考える

KDDIフィナンシャルサービス社長とノンフィクションライターが語る連載企画。第3回のテーマは「切り替えるチカラ」です

ハフポスト日本版では過去2回に渡り、新規事業を立ち上げた社長と、企画力を生業とするノンフィクションライターによる“ビジネスに必要なチカラ”対談企画をお送りしてきました。第3回となる今回は「ONとOFFを切り替えるチカラ」をテーマとし、現場の社員の働き方にもフォーカス。リアルな声をお届けします。

(対談第1回“企画を通すチカラ”はこちら)(対談第2回“周囲を巻き込むチカラ”はこちら

石戸 諭(以下、石戸):それではまず、石月社長にお伺いします。お仕事をされていく中で、仕事とプライベートの切り分けやONとOFFの区別は意識されているのでしょうか?

石月 貴史(以下、石月):正直、私自身は日常生活で「仕事をしている/していない」をあまり意識したことはないんです。サーフィンやスノーボードが趣味で今でも定期的に行っているのですが、波を待っているときにも、ふと気づくと仕事のことを考えていたりします。

石月 貴史(いしづき たかし) KDDIフィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長。1990年、KDDI株式会社入社。財務部などを経て株式会社じぶん銀行の創業に参画。2011年よりKDDIに帰任し、新規事業統括本部 新規ビジネス推進本部 事業開発部長として「au WALLET構想」の具現化に向け、KDDIフィナンシャルサービス株式会社の設立を企画。2014年、同社を設立と同時に現職に就く。
石月 貴史(いしづき たかし)

KDDIフィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長。1990年、KDDI株式会社入社。財務部などを経て株式会社じぶん銀行の創業に参画。2011年よりKDDIに帰任し、新規事業統括本部 新規ビジネス推進本部 事業開発部長として「au WALLET構想」の具現化に向け、KDDIフィナンシャルサービス株式会社の設立を企画。2014年、同社を設立と同時に現職に就く。
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石戸:それは今の仕事が好きだから、ということもあるのでしょうか?

石月:そうですね。ありがたいことに今の仕事は、私が好きでやらせていただいているという感覚があります。それが大きいからかもしれません。

石戸:私も原稿を書くときにあえて場所を変えることがあるのですが、「場所」や「仕事内容」は会社側から制限されない方がクオリティが高い仕事ができるのでは? と考えるときがあります。

石月:大切なのは“その時ベストだと思う場所とタイミングで、ベストなことができるかどうか”、と思います。切り分けを意識し厳密に生活するのは私はかえって疲れてしまうという気がします。

価値観は多様ですが私自身そうした環境づくりを心がけていますし、働き方に多様性があるのは当然と考えています。

石戸 諭(いしど さとる) 記者、ノンフィクションライター。2006年に毎日新聞社入社。岡山支局、大阪社会部、東京デジタル報道センターで勤務。2015年末で退職し、2016年1月よりインターネットメディアBuzzFeed Japanで立ち上げから記者を務めた。2018年4月よりフリーランスとして多数の紙、ウェブ媒体で執筆。ラジオやAbemaTV等でコメンテーターも務める。著書に『リスクと生きる、死者と生きる』。
石戸 諭(いしど さとる)

記者、ノンフィクションライター。2006年に毎日新聞社入社。岡山支局、大阪社会部、東京デジタル報道センターで勤務。2015年末で退職し、2016年1月よりインターネットメディアBuzzFeed Japanで立ち上げから記者を務めた。2018年4月よりフリーランスとして多数の紙、ウェブ媒体で執筆。ラジオやAbemaTV等でコメンテーターも務める。著書に『リスクと生きる、死者と生きる』。
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石戸:実際に、どのような会社運営をめざしているのでしょう?

石月:私がめざす究極のすがたは「とことん自由に働くことのできる会社」です。自由と責任はセットだと考えているので、当然、約束した成果はあげていただきます。逆に言えば、約束した成果さえあげてくれるのであれば、思いっきり自由に働いてもらって構わないということです

そうした環境さえあれば、ONとOFFの切り替えを意識せずとも、自然と自分にとってベストな働き方ができるのではないか、それが社員にとっても理想的な状態なのではないか、と考えています。

石戸:仕事上どうしても必要になる時間として、本を読んだりなどの“インプットの時間”があるかと思います。ONとOFFをあまり意識しない、とおっしゃっていましたが、そういった時間はどのように確保されているのでしょう?

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石月:仕事に関連する読み物も含め、読書は仕事にしていないのですが、日々のルーティーンに組みこんでしまっていますね。日課として、時間を決めて読書の時間を取っています。

大体朝5時ぐらいに起きて、1時間ぐらい本を読んだりして、7:30頃に出社、という流れでしょうか。この時間から9時までは、ひと通りメールのチェックをする以外は、基本的に自分の時間に宛てています。この時間は至福なんです! 7時30分から9時くらいまでは社員も少なく、さえぎられることなく本がよめたり、考えをまとめたりすることができる。適当に音楽をかけながら。みんな真面目にカリカリ仕事していると思っているかもしれませんが(笑)

石戸:日課になってしまっているのであれば、ONもOFFも関係ないですもんね。社長自身が自分にとってベストな働き方を見つけて実践している環境は、社員の皆さんも刺激を受けるでしょう。

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社長へのインタビューを踏まえ、では実際の現場では、どのように働いているのか。ONとOFFの切り替えについてはどんなことを意識しているのか。赤裸々なご意見を聞いてみました。

高田 大輔(たかだ だいすけ)KDDIフィナンシャルサービス株式会社 マーケティング部Web・メディアグループ
高田 大輔(たかだ だいすけ)

KDDIフィナンシャルサービス株式会社 マーケティング部Web・メディアグループ
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石戸:高田さんは今、どのようなお仕事をされているのでしょうか?

高田 大輔(以下、高田):私のいるマーケティング部Web・メディアグループは、スマホサイトでお客様の使いやすいインターフェイスを研究し、提供するなどして、サービスの魅力をお客様に感じてもらうことを目的とした部署です。

石戸:もともと、この会社にいらっしゃったのですか?

高田:いえ、元々は流通系の会社にいたんです。33歳の時に初めて、“新しい業界にチャレンジしたい!”という思いで転職しました。金融のことは全くわからなかったけれど、そこは勉強すればいいか、ということで…(笑)新しい会社ならではの“熱”というか、そういったものを感じて転職を決意しました。

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石戸:「働きやすさ」という点では、どうですか?

高田:そうですね、2つあると思っています。1つめは業務的なところで、100名規模の会社なので、よい意味でコンパクトなんです。だから、部長や役員と話をしない日はほぼないですし、社長の石月に対してプレゼンをする機会もかなり多いんですよ。そこで企画が通ればサクサク進められる、というスピード感があります。

2つ目は自己裁量の大きさですね。企画を進められた時には、スピード感だけでなく自己裁量の大きさも感じます。もちろん自己裁量が大きい分、各担当の責任も大きいですが、それもモチベーションにつながっていますね。フレックスタイム制度やテレワーク勤務など、働き方の自由度も高く、とても働きやすい環境だと思っています。

石戸:ワークライフバランス、という観点でいうとどうですか? ONとOFFの切り替えを普段は意識されたりしますか?

高田:定期的に息抜きすることを日課にしています。私は筋トレが大好きなんですが、早く帰って、夜走りに行って、毎週一回はジムに行く、というのを自分に課してるんですよ。もう一つは社内公認のサークル活動ですね。社内で、サークルに活動助成金が出る、という制度があるんです。

石戸:そんな制度があるんですか!?

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高田:はい。私いま36歳なんですけど、35歳の夏過ぎくらいにこの歳でドラムを始めてみたんです。初めて触ったレベルだったのですが、とんでもなくハマってしまって…(笑)いまでは好きが高じて、ドラムスクールに通うまでになり、暇さえあれば1人でスタジオに入っちゃいます。

石戸:完全に謳歌してますね。

高田:だから日々忙しいんですよ!(笑)仕事の外で、飲み会でもなく社内の人間とコミュニケーションを取ることができるのは新鮮でしたし、そのことが普段の仕事でも役に立っていると感じますね。

石戸:ほかに活用されている社内の制度はありますか?

高田:ウチには子どもが2人いるんですが、まだどちらも小さいんです。でも夫婦共働きなので、妻も仕事でどうしても外せない時もあるじゃないですか。そんな時にフレックス制度はよく活用しています。妻が「どうしても外せない商談があるから帰れない」っていう時は「5時に帰れるから!」って自信満々に言っています(笑)。

自分の仕事を計画的にコントロールして時間を作ることで、自由な時間を取りやすいという点は精神的な余裕にもつながっています。リモートワークができるシステム環境と制度も整っているので、それを積極的に使っている社員も多いですね。

責任を果たすことで、自分にとって最適な形のON・OFFをつくることができる環境が整っている、というのは非常にありがたいです。

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今回の対談を通じ、意識的に無理やり「OFF」をつくり出すのではなく、自分にとってベストな働き方を見つけることの重要性が見えてきました。

自分にとって最適な働き方を選択し実現していく能力。それこそが「ON・OFFを切り替えるチカラ」の本質だといえるのではないでしょうか。

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