新型コロナじゃなくて「花粉症でござる」。くしゃみをしても冷たい目で見られないバッジに注文殺到

1日100件以上の注文が寄せられる人気商品も。

日本でも、日々新規感染者が報じられる新型コロナウイルス。

ただでさえ敏感な時期。たとえ発熱などの症状がなくとも、電車などで「ハクション」とくしゃみをかませば、周囲からの刺すような視線に晒されるかもしれない。

そんな空気を和らげようと、全国の観光施設などが、くしゃみやせきをしている理由は「花粉症です」などと説明してくれるバッジを開発している。

花粉症などをアピールするバッジ
花粉症などをアピールするバッジ
沼田市観光協会/熱川バナナワニ園 提供

■忍者やワニなど人気に

このうち、真田信之が初代城主を務めた沼田城などがある群馬県沼田市の観光協会は、「咳エチケットバッジ」を3月7日から販売。郵送で販売するサービスも開始している。

真田信之や忍者が可愛らしく描かれていて、せきやマスクの理由を「花粉症でござる」「予防でござる」「ぜんそくでござる」などと説明してくれている。

担当者はハフポスト日本版の取材に対し「ギクシャクした空気を和らげるアイデアがないか探していたところ、全国的にこうした動きがあることを知ったのがきっかけ。地元のメディアなどに紹介され、朝から問い合わせが止まりません」と話した。

熱帯植物やワニを見られる静岡県東伊豆町の熱川バナナワニ園もバッジを製作。ワニの姿をしたマスコットキャラクターの「熱川ばにお」がハンカチを手に「花粉症わに...」と訴えかけるデザインだ。

この施設では、園長を始めスタッフも多くが花粉症。くしゃみをしても来園者に誤解されないようバッジを作ったところ、スタッフの家族などから「欲しい」などの声が相次ぎ商品化した。

最初はレジの横で販売していただけだというが、担当者は「ネットで話題になり、通販を始めたところ、今は1日100件を軽く超える注文があり驚いている。本物のワニはなかなか移動できないが、バッジを通じて可愛らしさが広まって欲しい」と話している。

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