利用者同士の交流や地元民との出会い……。東京では味わえないリモートワークの魅力とは【LAC体験記5回連載②】

リモートオフィス と居住施設が自由に使える「LivingAnywhere Commons(LAC)」度々、自由参加型のイベントやワークショップが開かれるという。LAC利用者や地元の人々と交流することができ、新たな出会いにつながる。第2回目は、LAC利用者同士の交流で何が生まれたのか、働き方はどう変わったのか、その様子を紹介する。
Nanz Villageで食べたご当地ピザ
Nanz Villageで食べたご当地ピザ

都会の喧騒を離れ、各地の名所に設けられたリモートオフィスを定額制で利用できるサービス「LivingAnywhere commons(LAC)」。

その可能性を知りたくて、私は伊豆半島・下田(静岡県)の施設を訪ねた。

飲食店の一角を改装したオフィス「LAC伊豆下田」の周りは南国情緒あふれる雰囲気。地元の子どもたちの楽しそうな声が聞こえる。リラックスしつつも、私の集中力は次第に高まっていった。

自分の仕事が一息ついたところで、予想外の「出会い」が生まれた。

昼食に地元の幸を味わった後、この施設を利用している別の会社員から、ワークショップに参加してみないかと誘われた。

施設は一度に色んな企業や団体の人たちが利用するので、交流も兼ねて自由参加型のイベントが度々開かれるのだという。

今回のワークショップは、LACを利用している東急エージェンシーが主体となって開いた。

東京のオフィスでは、取引先を除けばほかの組織の人と話すことはまれ。ワクワクしながら参加することにした。

私を含め約10人が室内に入ると、机の上に置いてあったのは、なんとレゴブロックだった。

ワークショップに集まったLAC利用者たち
ワークショップに集まったLAC利用者たち

「レゴ®シリアスプレイ®(LSP)」というワークショップで、チームビルディングやクリエイティブ開発などを狙っており、世界中で企業研修などに導入されているという。NASA(アメリカ航空宇宙局)も取り入れたことがあるというから驚きだ。

「レゴ…。何年ぶりだろう」。戸惑いながらも触ってみると、面白い。

参加者同士が作品を通して対話をすることで、自分の考えが整理され、お互いを深く知るきっかけになる
参加者同士が作品を通して対話をすることで、自分の考えが整理され、お互いを深く知るきっかけになる

与えられたテーマは「LACとコミュニティーマネージャー」で、童心に戻ったようにレゴを組み上げていった。

最終的には一つのお題に対してチームで作品作りをしていく
最終的には一つのお題に対してチームで作品作りをしていく

「このワークショップは都内でもできますが、いつもと違う場所で実施することで一味変わる。より発想が解放されるんです」そう話すワークショップのファシリテーターを務めた東急エージェンシーの藤居誠さんの言葉に、私は納得した。

株式会社 東急エージェンシー 藤居誠さん。LSPワークショップに感銘を受け、レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーターとなった
株式会社 東急エージェンシー 藤居誠さん。LSPワークショップに感銘を受け、レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーターとなった

ワークショップは、ほかの企業の人たちと話すきっかけにもなった。

その一人、東急エージェンシーの高山慶子さんは、数日前から家族と滞在しつつ、リモートワークを行ったそうだ。

普段は都内で働いており、リゾート地でのリモートワークは今回が初めて。

「目の前に素敵な環境があると、集中して早く終わらせたいとより生産性を意識した働き方になりました」と話した。

株式会社 東急エージェンシー コーポレート本部コーポレートブランディング局ワークスタイルデザイン部担当部長の高山慶子さん
株式会社 東急エージェンシー コーポレート本部コーポレートブランディング局ワークスタイルデザイン部担当部長の高山慶子さん

高山さんは、仕事だけでなく、ほかの人との出会いや交流という点でも、LACのメリットを感じているようだ。

「今朝、LACに泊まっている知らない人と洗面所でばったり会って。漁業組合が魚の競りをやっていると教えてくれました。子どもと一緒に行こうと思います」

ほかの人も、仕事を早く済ませて釣りに行く人や、夕暮れ時に砂浜を散歩する人もいた。

東京ではおよそ考えられないワーク&ライフスタイルがここにはある。

LAC伊豆下田から車で10分の砂浜
LAC伊豆下田から車で10分の砂浜

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