レディー・ガガ、中絶とLGBTQの権利をツアーで擁護「私たちは止まらない!」

ワールドツアーのアメリカ公演初日で、レディー・ガガが中絶とLGBTQの権利擁護に声を上げる。「ショービジネスよりも目を向けるべき、ひどい話がある」
クロマティカ・ボール・ツアーのロンドン公演(2022年7月29日)
クロマティカ・ボール・ツアーのロンドン公演(2022年7月29日)
Samir Hussein via Getty Images

私たちは止まらない――。

レディー・ガガが8月8日、ワールドツアー「クロマティカ・ボール」のワシントンD.C.公演で、中絶の権利擁護を訴えるメッセージを叫んだ。

アメリカでは6月、中絶を憲法で保障された権利と定めた「ロー対ウェイド判決」を最高裁が覆し、連邦レベルでの中絶保護がなくなった。

8日のコンサートは、クロマティカ・ボール・ツアーのアメリカ初日となる公演。

ガガは2011年のヒット曲「The Edge of Glory(ジ・エッジ・オブ・グローリー)」のパフォーマンスを始める前に「この曲を、妊娠した時に自分の体に不安を感じなければいけなくなった、アメリカのすべての女性に捧げます」と伝えた。

そして「この国が声を上げ、団結することを祈ります。正しくなるまで、私たちは止まらない!」と叫んだ。

ガガはパフォーマンスの途中で「レイプされた女性は?」「出産の時に亡くなった女性たちは?」とも語りかけている。

そして「気が重くなるような話をしたかったわけではありません。だけど、ショービジネスよりも目を向けるべき、ひどい話がある」と、中絶の問題に触れた理由を説明した。

LGBTQの権利にも言及「同性婚をダメにしようとしない方がいい」

ガガが大切にしているのは、中絶の権利だけではない。

ロー対ウェイドが覆されたことで、多くのアメリカ人が「婚姻平等を含むLGBTQの権利も奪われるのではないか」という不安を抱えるようになっている。

ガガは8日の公演で、「Born This Way(ボーン・ディス・ウェイ)」のパフォーマンス前に、この婚姻平等の問題にも触れた。

LGBTQコミュニティへのサポートとして知られる「Born This Way」。ガガは「この曲は国歌じゃないけれど、私たちにとっての国歌です!」「この国で、同性婚をダメにしようとしない方がいい」と訴えている

元々2020年に予定されていたクロマティカ・ボール・ツアーは、新型コロナウイルスの感染拡大で延期になり、2022年7月にドイツのデュッセルドルフでスタートした。9月には日本での公演も予定されている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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