火星、15年ぶりの「大接近」 7月27日夜は観察のチャンス

次回の大接近は17年後の2035年

夜空に明るく輝いている火星が、31日に2003年以来15年ぶりの「大接近」となります。前回2016年の接近の時はスーパーマーズなどと呼ばれ賑わいをみせましたが、今回はその時よりもさらに地球に近づきます。少なくとも8月いっぱいは同じような明るさで輝いて見えるため、晴れた日には南の夜空にオレンジ色に輝く火星を観察してみましょう。

火星「大接近」

地球は太陽の周りを365日で回っていますが、地球の外側を回っている火星は687日かかるため、およそ2年2カ月ごとに地球に追いつかれ「接近」します。

しかし地球の通り道がほぼ円なのに対して、火星の通り道はやや楕円形をしており、「接近」する位置によっては距離が遠かったり近かったりします。今回はその距離が元々近い位置で「接近」しますので、「大接近」となります。

火星を観察してみよう

火星はとても明るく輝いているため、多少の街灯りがあっても探すのは簡単です。夜8時頃には南東の空に現れ、夜更けにかけてずっと南の空に輝いています。

ただ北海道ではあまり高くのぼりませんので、観察には南側の開けた場所がおすすめです。また、火星から少し右側には白く光る土星も見ることが出来ます。

今晩(27日夜)は、近くに満月があり周辺のほとんどの星は明るさにかき消されますが、火星は寄り添うように見えるでしょう。

この週末は、札幌市天文台や、陸別町銀河の森天文台のほか、道内各地の天文台や科学館などで火星の観察会が予定されています。設置されている望遠鏡を使うと、火星の表面などの様子も観察できるかもしれませんよ。

今晩は観察のチャンス

さて気になる天気ですが、今晩(27日夜)は日本海側やオホーツク海側は晴れて、観察できるでしょう。太平洋側は沿岸では雲が広がりやすいですが、内陸では雲の間から観察できそうです。

もちろん今晩の火星も大接近の時とほとんど変わらない明るさです。

大接近当日31日の北海道は、気圧の谷の影響で全道的に雲が広がりやすくなってしまいそうですが、火星は8月通してもほとんど同じ位の明るさで輝いています。大接近当日は見られなくても、夏休みの間中は十分楽しむことができますので安心です。

ちなみに次回の大接近は17年後の2035年です。この機会を逃さずに、明るく輝く火星を楽しみましょう。

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日本気象協会 北海道支社気象予報士

持田 浩

天気に初めて興味を持ったのは、子どもの頃に柿の木の上から見た雲が

違う方向に流れていたのを見たのがきっかけだと思います。

気象協会入社後は、テレビやラジオへの出演など主に解説畑を歩み、

子どもの頃の疑問も解決しました。

星空はもちろん好きですが、北海道の空と大地も大好きです。

北海道の星空担当です。

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