政治
2021年02月18日 18時53分 JST | 更新 2021年02月19日 11時48分 JST

丸川珠代氏、どんな人?五輪担当相に再任。「この愚か者めが!」と叫んだことも

元テレビ朝日のアナウンサー。安倍元首相と出会って政治家に。野党時代には野次で注目されていました。

時事通信社
丸川珠代氏(2019年6月撮影)

自民党参院議員の丸川珠代氏が五輪担当相に復帰したと、共同通信が2月18日に報じた。

女性蔑視発言の責任を取って辞任する森喜朗会長の後任として、橋本聖子・五輪担当相が、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長に就任することが18日に決まった

大臣規範では公益法人の役員との兼職を禁じているため、橋本氏は五輪担当相を退任する必要がある。そこで、菅義偉首相は丸川氏を後任の五輪担当相に起用したとみられる。

丸川氏のこれまでの経歴と横顔をまとめた。

 

■安倍元首相と出会って政治家に。「選挙の応援」が縁で自民党議員と結婚

時事通信社
東京選挙区から立候補者した丸川珠代氏と、応援に駆け付けた安倍晋三首相(2007年7月撮影)

公式サイトによると丸川氏は1971年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部を1993年3月に卒業し、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして「ニュースステーション」「ビートたけしのTVタックル」「スーパーJチャンネル」「朝まで生テレビ」などに出演した。

政治家をめざすきっかけを「自民党総裁だった安倍晋三氏と出会い、その人柄に触れ」と公式サイトに綴っている。2007年7月の参院選で、東京選挙区で初当選した。

2008年6月には、自民党の衆議院議員の大塚拓氏と結婚。大塚氏の公式サイトには「選挙の応援が縁で」と書かれている。2012年6月には第1子が誕生。野党時代には党の女性局長として「全国津々浦々の声」を聞き歩いたという。その後は2013年、2019年と同選挙区でトップ当選して現在は3期目。

時事ドットコムによると、自民党が政権復帰した第2次安倍政権で2015年10月に環境相・原子力防災担当相として初入閣した。2016年8月に五輪担当相に横滑りし、2017年8月に退任した。

2019年から東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の理事を務めているほか、2020年9月に菅義偉新総裁のもとで自民党広報本部長に就任していた。

 

■橋本氏と「同じ派閥」「同じ性別」なのが再登板の理由?

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自民党の新ポスターを発表する丸川珠代・広報本部長(2020年10月撮影)

五輪担当相の後任として丸川氏に白羽の矢が立った理由について、産経ニュースは、こう報じている。

「政府は7月の東京五輪開幕まで期間が短いことから、五輪相経験者を中心に後任の人選を進めていた。橋本氏と同じく自民党細田派(清和政策研究会)所属の女性参院議員である丸川氏が適任と判断したとみられる」

 

■野党時代には野次で注目。「この愚か者めが!」はTシャツとして販売

自民党が下野していた次期には、丸川氏は議場でのヤジで注目を集めた。週刊朝日によると2010年3月、参院厚生労働委員会で子ども手当法案が強行採決された際、丸川氏はこう叫んだ。

「この愚か者めが!」

「このくだらん選択をしたバカ者どもを絶対忘れん!」

よく通る大きな声が国会中継で流れたことで話題となった。これを受けて自民党は「この愚か者めが」と大きく書かれたTシャツを1500円で販売した。 

同年5月の参院本会議では、当時の鳩山由紀夫首相に対し「ルーピー」と野次を飛ばした。「ルーピー」とは、ワシントンポストが鳩山首相を酷評する際に使用したけなし言葉だった。

 

■環境相時代には、福島第一原発事故をめぐる失言で謝罪

EPA時事
環境省で報道陣の取材に応じて、原発に関する発言を撤回したときの丸川珠代環境相=2016年2月12日、東京・霞が関

自民党が政権に復帰し、丸川氏が環境相を務めていた2016年2月、政府が除染の長期目標に掲げた「年間1ミリシーベルト以下」の基準をめぐって、以前の民主党政権を批判する文脈で「何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」などと長野県松本市内の講演で発言した。

マスコミ各社の報道を受けて国会でも問題になった。産経ニュースによると、丸川氏は「福島をはじめ被災者の皆様に誠に申し訳なく、心からおわび申し上げたい」と謝罪。「(講演での発言は)事実と異なっていた。当日の福島に関する発言を、すべて撤回する」と表明した。

【UPDATE】丸川氏が五輪担当相に就任したので加筆しました(2021/2/18 19:54)