巨大ワニがゴルフ場に出没。大きすぎる姿に「フェイク?」説も専門家「これくらいは驚きじゃない」

フロリダのゴルフ場で巨大ワニが悠々散歩。まるで恐竜の子どものような姿がネットがざわつかせています

アメリカ・フロリダ州ネイプルズにあるゴルフコースで、恐竜の赤ちゃんとも思えるような巨大ワニが目撃された。

ワニの写真を投稿したのは、地元テレビ局WINK気象予報士のマット・デビット氏だ。ハリケーン・エタが襲来していた最中に撮影した、と同氏は説明している。

目を見張るような巨大な姿に、インターネット上では「信じられない」「写真はフェイクでは?」といった意見が投稿された。

しかしネイプルズ・デイリー・ニュースが、プロゴルファーのジェフ・ジョーンズ氏が撮影したワニの動画を紹介すると、「フェイクだと思ったけれど動画もあるし本当?」と驚きの声が上がった。

専門家「おそらく本物でしょう」

写真と動画の信憑性が疑われた理由の一つは、ワニの足が長かったことだ。

しかし“ハイウォーク”と呼ばれるこの歩き方は、珍しくないと専門家たちは話す。

セントオーガスティンにある動物園「アリゲータ・ファーム」のジョン・ブリュッヘン氏は「ワニのハイウォークを見たことがある人は少ないと思います。しかし、この歩き方は全く異常ではありません」と、ハフポストUS版に説明する。

ワニのテーマパーク「ゲーターランド」のワニ専門家ブランドン・フィッシャー氏も、「近頃は、色々なものが作られていたり、修正されたりしています。しかしこのワニは、おそらく本物でしょう」と、ブリュッヘン氏に同意する。

フィッシャー氏によると、ハイウォークはワニが足を完全に伸ばした状態で歩くこと。右の前足は左の後ろ足、左の前足は右の後ろ足と一緒に動かす。

撮影されたワニは、ゴルフコースに生息するワニとしてはかなり大きい方で、おそらく体長3メートルくらいはあるのではないか、とフィッシャー氏は見積もる。

「大人のワニは、2.7〜3メートルかそれ以上に達します。足の長さは45〜60センチにもなります。ですから立ち上がってハイウォークをした時には、背が高く見えるのです」

一方、フロリダ州魚類・野生生物研究所で、爬虫類・両生類研究リーダーを務めるデイヴィッド・スティーン氏は、撮影されたワニの実際の大きさを測るのは難しいと感じている。

「写真を見てかなり大きいと感じた人がいるかもしれませんが、このワニは実際より大きく見えるのかもしれません。多くの人たちはワニがオープンスペースで歩くのをあまり見たことがないのかもしれない」

スティーン氏はさらに「動画におかしなところはありません。これはかなり大きなワニが、ブラブラ散歩している姿です」と説明する。

ワニの写真を撮影した一人、プロゴルファーのタイラー・ストールティング氏は、「午後2時ごろにゴルフカートからワニを目撃したが、捕獲を依頼したり州の魚類・野生生物保存委員会に電話したりする人は誰もいなかった」とマイアミ・ヘラルドに語っている。

「ワニはただ散歩していました。道を歩いて、自分のやるべきことをやっていましたね。その後は姿を見ていません」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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