「松戸手当」って何?  保育士への待遇がTwitterで評判

「これって何げにすごくない?」

千葉県松戸市が保育士を確保するために設けた「松戸手当」がTwitterなどで評判を呼んでいる。

これって何気にすごくない?

松戸市って有能じゃない?

松戸市で保育士やると他所よりも多めにサラリーが貰えるとか!

施設からの給与とは別なんだぜ? pic.twitter.com/r2qzhjZw44

— 鮫島礼二 (@samejima_reiji) 2018年2月1日

■「松戸手当」とは

市内の認可保育所で働く保育士に、勤務年数に応じて支給する4万5000円~7万2000円の「手当」のことだ。施設が支払う給料とは別に、市が施設を通じて独自に保育士に支給している。2017年10月から開始した。

ほかにも手厚い優遇策を用意している。

子どものいる保育士は、子どもの保育所の入所の優先度も上げ、保育料も安く抑えている。ほかにも新卒の保育士が市内にアパートを借りて保育園に勤める際、家賃の一部(月3万円まで)が補助されるほか、就職の準備にかかる費用の一部も、10万円を上限に就職先の保育園等を経由して支給する。保育士の資格を取りたい人には、受験費用などを最大15万円助成する。学生向けには、一定の条件を満たせば返済不要の貸し付けも用意した。

■「保育士」の獲得競争

高い優遇策の背景には、周辺自治体との「保育士」確保を巡る競争が激しくなっている事情がある。

「給与が原因で他市に流出する保育士がいる」...報道向けの発表資料で、市は事業の目的をこう説明する。

同市と江戸川を挟んだ隣の東京都葛飾区では都の事業で、2017年度から保育士への給与に計4万4000円を補助している。補助額を少しでも上げ、流出を食い止めたいという思惑が透けて見える。

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