ロシア黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」を、対艦ミサイル「ネプチューン」で攻撃し、「深刻なダメージ」を与えたと4月13日、ウクライナ軍が発表した。ウクライナ国営通信などが伝えた。
またロシア国営通信の「RIAノーボスチ」は、同国国防省からの情報として「巡洋艦モスクワで弾薬が爆発して船が深刻な被害を受けた。乗組員は避難しており、火災の原因は調査中」と報じている。
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■国境警備隊員から「ロシアの軍艦よ、くたばれ」と言われる姿が切手になっていた
ウクライナ大統領府のアレストヴィチ長官顧問によると、ウクライナ侵攻が始まった2月24日、巡洋艦モスクワは黒海に浮かぶウクライナ領のズミイヌイ島(スネーク島)を攻撃した艦だったという。
ズミイヌイ島の国境警備隊員は、「ロシアの軍艦よ、くたばれ」と降伏勧告を拒否して攻撃を受けたことで世界的に有名となった。全員死亡したとみられていた隊員らは生存が確認され、3月24日に捕虜交換で解放されていた。
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国境警備隊員の勇敢な姿はウクライナ国内で称賛を集めた。ウクライナ郵便局は、巡洋艦モスクワに中指を突き立てる姿を描いた切手を発売。100万枚が流通予定だと発表している。
オデーサ州軍行政府のマルチェン長官は13日、SNS「テレグラム」にズミイヌイ島の雪辱を果たしたことを示唆する内容の投稿をした。そこには以下のように書かれていた。
「ミサイル巡洋艦モスクワは、ズミイヌイ島の国境警備隊員が送ったところに向かった。黒海沿岸を守るミサイル『ネプチューン』がロシアの船に非常に深刻なダメージを加えた」
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