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2019年03月08日 12時23分 JST | 更新 2019年03月19日 18時43分 JST

男子プロバスケが『女性を応援する』試合を開催 「女性への理解を深める時間、もっとつくるべき」

名古屋ダイヤモンドドルフィンズの選手が、国際女性デーにあたってメッセージを寄せました。

男子プロバスケットボールクラブ「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」が毎年、いつも支えてくれる女性ファンに、感謝を込めて応援を返す日がある。

ドルフィーナDay」だ。

Bリーグが始まった2016年シーズンから開いており、3回目となる今年は、3月8日の国際女性デーに合わせて13、16、17日のホームゲームで開催。

事前のランニングイベントなども開き、例年よりも幅広く、「女性のための日」のイベントを盛り立てている。

国際女性デーやイベント開催にあたり、ドルフィンズの選手たちがハフポスト日本版に「もっと男性が女性に対して理解を深める時間をつくって、どうすればいいのかを考えていけば、(社会が)もっと良くなるのではないか」などとメッセージを寄せた。

©名古屋ダイヤモンドドルフィンズ提供
ランニングイベントに参加する名古屋ダイヤモンドドルフィンズの選手たち

ドルフィーナDayとは? 

ドルフィンズが拠点を置く愛知県は、全国有数のバスケットボール王国で、B1リーグで唯一、同じ県に3つのプロクラブがある。

女子バスケが盛んな地域としても知られ、今シーズンのドルフィンズの平均来場者数も、56.1%を女性ファンが占めている。

たくさんの女性に支えられているクラブとして、日頃の感謝や応援の気持ちを込めて、ホームゲームで女性向けに特別な観戦や演出が楽しめる「ドルフィーナDay」を開催している。 

今回は、たくさんの女性を巻き込みたいと、クラウドファンディングサービス「Makuake」で支援を呼び掛けた

お返しのプランとして、ドルフィーナDayの特別席チケットや選手全員から応援してもらいながら走るランニングイベントへの参加チケットなどを用意。

目標額の100万円はスタートから2週間たたずに達成し、最終的には145人から、計172万5000円が集まった。

 

「普段は応援される側」の選手がランナーを応援する 

2月24日に迎えたランニングイベントは、43人の支援者が参加した。女性たちは、名城公園の外周を4周する約5キロを、選手からの声援を受けながら、爽快に走りきった。

くジャージ姿の選手たちは、ポンポンを手に声援を送ったり、参加者にドリンクやタオルを手渡したりしてサポートした。 

当初は応援だけのはずだったが、選手たちからの発案で、満田丈太郎選手らが飛び入りでランニングに参加し、一緒に汗を流した。 

©名古屋ダイヤモンドドルフィンズ提供

イベントの終わりに、副キャプテンの笹山貴哉選手は「普段は応援される立場ですが、女性を応援するという今までにないイベントでした。女性と近くでスポーツする機会もないので、僕たちもとても楽しめました。次はドルフィーナDayでお待ちしています」と締めくくった。

よく試合観戦に行く10代の女性は、「いつもは応援する側で、試合展開によっては選手に声を掛けづらい時もありますが、今日は走りながら選手としゃべることができた」と満足気だった。

©名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

別の参加者は、ドルフィーナDayを通じて、国際女性デーの存在を知ったという。「自分たちが好きなクラブを通じて知ることができて良かったです。今後は、国際女性デーというワードを意識していくんじゃないかと思います」と語った。

「女性への理解を深める時間、もっとつくるべき」

プロスポーツ選手は、コンディショニング管理や試合に臨む上で、身近な人からファンまでさまざま人のサポートに支えられている。

今回のドルフィーナDayやランニングイベントは、普段は応援・支えてもらっている、特に女性たちに対して、自分たちにできることは何かを考える機会でもある。

普段の生活やバスケを通じて、どんなことを意識し、また取り組んでいきたいと考えているのか。

選手たちからハフポスト日本版に寄せられたコメントを紹介する。

 

(動画:右から中務敏宏選手、中東泰斗選手、菊池真人選手=©名古屋ダイヤモンドドルフィンズ提供)

共働き家庭の菊池真人選手は、もともと料理などを妻に任せきりだったが、「ふと、当たり前だと思っていたのがすごく悪いと感じた」という。そこから「最近は自分でも作るようになって、家事も分担しています。バスケで活躍するだけではなく、家のことも積極的にしないといけない」と意識している。

中東泰斗選手は2018年8月に、アイドルグループ元NMB48の岸野里香さんとの間に1児をもうけている。子育ては主に岸野さんがしているが、「洗濯や食器を洗うのは、基本全部自分です。妻もリフレッシュしたいと思うので、できる時は自分が子供の面倒を見て、妻に自由な時間をつくるようにしている」と言う。

出産を機に、妻が一線を退いたことについては「本当は仕事を続けたかったであろう想いも自分が背負って、バスケットボールで活躍して支えたい」と考えている。

中務敏宏選手は、ドルフィンズファンや女性へ向けて、次のように語る。

 「女性のみなさんは、みんな絶対に頑張っている。そういう人たちに対して、僕たちが『もっと頑張って』というのは違うなとすごく感じます」

女性活躍や担う役割を考える上では、もっとお互いの理解を深め合う時間が必要だと話す。中務選手の場合は、アスリートに必要な食事が分からなかった妻に自分でつくって見せるなど、家庭でのコミュニケーションを積み重ねた結果、徐々に役割分担ができていった。

「夫婦でも、会社の上司や同僚の間でも、もっと男性が女性に対して理解を深める時間をつくって、どうすればいいのかを考えていけば、もっと良くなるのではないか」と、考えている。

©名古屋ダイヤモンドドルフィンズ提供
ヒルトン・アームストロング選手

外国籍のヒルトン・アームストロング選手は、家の仕事は主に妻が担っているが、自分が家に帰れば、子どもをお風呂に入れたり寝かしつけたりしている。「家のことをするのは仕事じゃないと感じている人もいるかもしれないが、私はそうは思わない。妻には、家で大事な仕事を果たしてもらっています」と、感謝と尊敬を気持ちを示した。

バスケ観戦をもっと楽しく、自分らしく

ドルフィーナDayは、「プロバスケットボール観戦をもっと楽しく、自分らしく、キュートに!」をテーマに、ドルフィーナロゴのフェイスシールや数種類から髪型を選べるヘアサロンの出張アレンジサービスなど、試合以外にも女性を中心に楽しめる催しを用意している。

13日は京都ハンナリーズ、16、17日はサンロッカーズ渋谷をホームのドルフィンズアリーナに迎えて、負けらない試合に臨む。