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2020年08月25日 15時50分 JST | 更新 2020年08月27日 12時00分 JST

接触確認アプリ「COCOA」陽性者と接触可能性の通知きたら?

接触可能性のプッシュ通知がきても、アプリ内では接触確認なしと出る場合や、おやすみモードになっている場合に通知が来た場合などはどうしたらいいのか

澤田翔さん提供
COCOAから通知されたプッシュ「新型コロナ陽性者と接触した可能性がある」という旨が記されている。

新型コロナウイルスをめぐる接触確認アプリ「COCOA」で陽性者と接触の可能性があるというプッシュ通知がきたらどうしたらいいのか。

「接触確認アプリCOCOA」は、1メートル以内の距離に15分以上いた人の感染が確認されると、相手に濃厚接触の可能性があることを通知する。通知は、お互いスマートフォンにCOCOAを登録していた場合に限られる。感染した人が、感染したことを登録すれば通知がくる仕組みだ。

濃厚接触の可能性は、スマホに表示されるプッシュ通知で知らされる。
厚生労働省のサイトによると、アプリの画面に表示される手順に沿って、自身の症状などを選択すると、帰国者・接触者外来などの連絡先が表示され、検査の受診などを案内するとしている。



接触可能性のプッシュ通知きても、アプリ内では接触確認なしと出る場合


ただ、混乱してしまうケースもいくつか報告されている。
スマホに陽性者との接触があったというプッシュ通知がきて、接触確認アプリを開いて陽性者との接触を確認すると「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されるケースだ。どちらが正しいのか利用者は迷う。

厚労省によると、スマホがiOSの人は、厚労省の担当にメール(appsupport@cov19.mhlw.go.jp)をして欲しいという。
Androidのスマホの人は、「濃厚接触の可能性を通知するシステムがオンになりました」という通知であれば、定期的に機能が働いていることを知らせるものなので無視していい。
陽性者との接触の有無については、接触確認アプリを開いて確認する。わからない場合は、iOSと同様、メール(appsupport@cov19.mhlw.go.jp)で連絡をするようにとしている。詳しくは、厚労省のサイトを参考にして欲しいという。

厚生労働省の疫学・データ班は、ハフポスト日本版の取材に対し、「(接触があったというプッシュ通知とアプリの内容が異なることについて)多数の意見を頂戴していることは把握しています。アプリの不具合かどうかは調査中です」とし「appsupport@cov19.mhlw.go.jpというメールアドレスに問い合わせいただければ、それぞれのケースについて個別に答えています」と話している。

 

厚労省のサイトhttps://apps.apple.com/jp/app/id1516764458より
COCOAのアプリ=iOSのサイトhttps://apps.apple.com/jp/app/id1516764458 より

また、夜のおやすみモードも注意したい。おやすみモードにしていると、通知が埋もれてしまうことがあるという。COCOAについて改善点があると指摘するのは、アジア各国のネットサービスの研究を行っている澤田 翔 さん(35)=インターネットプラス研究所 所長=だ。 



埋もれたプッシュ通知とつながらない電話...6日後にやっと

澤田さんは8月9日、「COVID-19接触のログ記録: 今週このデバイスで1件の接触の可能性が特定され、“接触確認アプリ”と共有されました。」というプッシュ通知に気づいた。

 

Miyuki Inoue / HuffPost Japan
オンライン取材に答える澤田翔さん 2020年8月

COCOAアプリを起動すると、「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されたという。しかし、iPhoneの通知センターをさかのぼってログを見ると、8月7日の深夜にCOCOAから「COVID-19にさらされた可能性があります」という通知が来ていたことがわかった。2日間、接触の通知を知り得なかった理由は、おやすみモードにしていたため、通知が埋もれてしまっていたからなのだという。
澤田さんは、「接触通知は極めて重要な通知なので、プッシュの最上段に出てくるようにしたり、緊急速報のように、おやすみモードを無視してプッシュ通知をするなど、一定の配慮があるべきでは」と指摘する。

さらに、COCOAの公式サイトにあった(上記の)メールアドレスに問い合わせすると、「陽性者との接触の可能性があったものと考えて行動してください」との返信がしばらくしてあった。

家族がいるため、具体的にどう過ごせばいいかなどを案内されたフリーダイヤル「接触通知者専用窓口」の電話で聞こうとしたが、窓口は日中時間帯しか開設しておらず、メールを受け取った時点では営業時間外だったという。

3連休であったため保健所やかかりつけの病院も開いておらず、漠然とした不安を抱えつつ幼い息子を始め、家族と離れて別室に入り、自主隔離の生活を始めることにした。地元の保健所では、通知を受けた人のPCR検査は、受け付けていないと言われたという。そこで、民間病院で3万円を支払って、PCR検査をした。検査翌日にすぐ出た。陽性ではないとわかったのは結局、プッシュ通知を受け取った日から6日たってからのことだったという。

通知を受け取ってもPCR検査ができないことについて、厚労省は8月21日、全国の保健所に対し改めて、通知を受けた人は検査の対象になると通知した。厚労省の疫学・データ班は「検査を受けやすい環境を整えようとしています」としている。

澤田さんは、「フリーダイヤル接触通知者専用窓口の電話は回線が足りてないのかつながりが悪く、30回ほど電話をかけ直してつなぐことができたので、折り返しの連絡を依頼するWebフォームを作ったり、PCR検査をオンラインで予約したりできるようにする方策を民間と共に考えるべきでは」と主張する。また、COCOAが、感染の疑いがもたれていないことを表す「デジタルグリーンカード」といった存在になるといいと話す。「COCOAの実効性を高めるために、COCOAを見せることで公共交通機関やGoToトラベルなどをスムーズに利用できる体制を整える方策があってもいいのではないか」と訴えている。