東京の感染者数、年末年始はどうなる? Googleの感染予測では右肩あがり(新型コロナ)

「年末年始コロナ特別警報」が発出された東京都。新規感染者は右肩上がりで増え、1月5日にピークを迎えるという予想になっています。
「年末年始コロナ特別警報」を発出した東京都の小池知事=2020年12月17日
「年末年始コロナ特別警報」を発出した東京都の小池知事=2020年12月17日
STR via Getty Images

東京都の新規感染者数が12月17日、800人を超え、過去最多を大幅に更新した。身近に使える民間の予測サービスで感染予測を調べてみたら正月にかけて増えていく傾向があると示していることがわかった。

新規感染者が過去最多となる822人となったことを受け、東京都の小池知事は17日夜、臨時の記者会見を開き、「年末年始コロナ特別警報」を発出すると表明した。

小池知事は「都のモニタリング会議で、このペースで進めば1日当たりの新規陽性者数が、遠からず1,000人の大台に乗る可能性があるとの指摘を受けた」とし、「感染者が増えたのちに重症者が増加していく。今こそ命を守るという観点から危機感を共有していかなければならない」と話した。

都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議の資料によると、現在の増加比約121%が1週間継続するだけで、新規陽性者が約 1.2 倍(約621人/日)、2週間継続すると約1.4倍(約751人/日)、4週間継続すると約2.1 倍(約1,100 人/日)が発生することになるという。さらに「増加比が更に上昇すると、新規陽性者数が爆発的に増加する。最大限の感染拡大防止策を早急に講じる必要がある」としている。

12月17日午後時点のGoogleのシミュレーターによる感染者数予測図
12月17日午後時点のGoogleのシミュレーターによる感染者数予測図
Google COVID-19感染予測(日本版)より

年末年始にかけ新規感染者数はどう増えていくのだろう。民間のシミュレーターで増加傾向をみてみた。Googleが11月17日に公開した「COVID-19感染予測(日本版)」では、都道府県ごとに数値を見ることができる。このシミュレーターで、東京都の感染予測数値を調べてみた。

COVID-19感染予測シミュレーターによると、12月15日から2021年1月11日の28日間で予想される新規感染者数は63,931人だ=上図=。新規感染者は右肩上がりで増えていくと予想している。あくまで予測ではあるが、現時点(12月17日午後)で1月5日にピークを迎え、3,938人の新規感染者数になるという。その後、ピークアウトを示している。

このシミュレーターについて、Google日本の広報部はハフポスト日本版の取材に対し、「予測値は日々更新されるデータソースに基づき変わっていくため、個別具体的な数字ではなく、トレンドとしての活用を強くお願いしております」と話す。

Googleによると、このシミュレーターは、アメリカ版がオリジナルで、日本版は、厚生労働省や国立感染研究所感染症情報センターのデータや、首相官邸の発表、「Googleコミュニティモビリティレポート」などを基にしているという。医療機関や行政機関等が感染拡大に対応するための情報の一つとして活用されることを期待して作成された。

東京都の観光地、浅草の様子=2020年12月15日
東京都の観光地、浅草の様子=2020年12月15日
KAZUHIRO NOGI via Getty Images

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