#StopAsianHate アジア系へのヘイトクライムが多発しNetflixやナイキなど企業も強く抗議

「レイシズムに断固として反対」。企業が声をあげています
#StopAsianHateでSNSに投稿された企業メッセージ
#StopAsianHateでSNSに投稿された企業メッセージ
#StopAsianHateでSNSに投稿された企業メッセージ

アメリカで、アジア系へのヘイトクライムが増えている。

3月16日、南部ジョージア州アトランタのマッサージ店が相次いで銃撃され、8人が殺害されそのうちアジア系は6人だった。バイデン大統領は17日、アジア系へのヘイトクライムに強い懸念を表明している。

民間団体「ストップAAPIヘイト」によると、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月19日から21年2月28日までに発生したアジア系へのヘイトクライムは3795件。さらに、今年1月からの2カ月間では503件に上った。

2月25日、ニューヨークでは、アジア系アメリカ人男性が、突然後ろから倒されて腹を刺され重体。同じ日、ロサンゼルスでは、東本願寺別院の提灯台に火が付けられた。在ニューヨーク日本国総領事館は2月26日、ヘイトクライムに注意するよう在留邦人に呼び掛けていた。

そんな中、企業も強いメッセージを発している。#StopAsianHateというハッシュタグを付け、SNSでヘイトクライムへの抗議をしている。

Nikeは、「アジア人の皆さん、我々はあなた方を尊重し、共にあります」「ナイキはレイシズムに断固として反対します」と投稿。

トリーバーチもInstagramに投稿。
「昨年はマイノリティーに対するヘイトクライムが大激増しました。Stop AAPI Hate団体によると、2020年3月から12月の間に2800件以上のアジア系へのヘイトクライムが報告されています。
それは恐ろしいほどに高い確率で起きています。こうしたヘイトクライムの全て一つ一つは、計り知れない波及効果があります。
#StopAsianHateキャンペーンのために立ち上がります。そしてこの問題が広く知られるようにします。我々は、人種問題にどう向き合うかについての資料をアップデートしました」

Tommy Hilfigerは「私たちは、アジアンコミュニティのために立ち上がります。我々は、人種差別に一体となって反対しなければならない。より良い未来のために」。

BLMの運動初期にも、いち早く声をあげたNetflixは、「人種差別、ヘイト、暴力を許さず、一丸となって立ち上がる」と声明。

コンバースは2月20日にメッセージを発し、Twitterのトップにピン留めをしている。

アメリカの衛星ケーブルテレビのHBOは「ヘイトはここに居場所はない」と声をあげた。

2021年3月1日正午時点で、Instagramでは、#StopAsianCrime が1.1万件、#StopAAPIHateは6000件あまり投稿されている。
BLMの運動でも、NIKEやNetflixなどは#BlackLivesMatterのハッシュタグをつけ、差別を許さない強い意志表明をいち早く投稿していた。Instagram上で#BlackLivesMatterの投稿は、現在2663万件に達している。

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