小室哲哉さん、芸能界復帰。乃木坂46に新曲提供。秋元康さんの“ラブコール“受けて

2年3ヶ月ぶりとなる“復帰作”について「今回のコンセプトは友情でした。友人の期待に応えたい一心で今作を作りました。」と振り返った。
小室哲哉
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時事通信社

小室哲哉、乃木坂46新曲で2年ぶり“復帰” ブランクに苦戦 7回書き直し

アイドルグループ・乃木坂46の配信限定シングル「Route 246」(ルート・ツー・フォーティシックス、7月24日発売)の作曲・編曲を、2018年1月に芸能界引退を表明した小室哲哉氏(61)が担当したことが明らかになった。小室氏が公に楽曲提供をするのは、ラストアイドルの2ndシングル収録曲「風よ吹け!」(18年4月発売)以来、2年3ヶ月ぶりとなる。

作詞・秋元康×作曲・小室哲哉のタッグは、やしきたかじん「その時の空」(2010年11月発売)以来、約10年ぶり8作目。秋元氏が総合プロデュースを手がけるAKB48グループ、坂道グループの楽曲では初となる。

旧友の秋元氏から「曲を書いてよ」と1年間背中を押され続けたという小室氏は「悩みに悩んで」楽曲を提供。2年3ヶ月ぶりとなる“復帰作”について「今回のコンセプトは友情でした。友人の期待に応えたい一心で今作を作りました。一貫した、らしさは表現されているのでは?と感じています」と振り返った。

秋元氏は「いろいろな事情はあるのでしょうが、何とかもう一度、小室哲哉に音楽に携わる機会を持って欲しいと思いました」と“ラブコール”を送り続け、小室氏の心を動かした。「ブランクがあった分、なかなか、思うようなイメージのものが書けないようでした。結局、7回も書き直しをしてもらったのですが、その作業すら楽しそうでした」と共作裏話を明かした。

小室氏は先月11日深夜、秋元氏がプロデュースするTOKYO FMの番組『TOKYO SPEAKEASY』(月~木 深1:00)で2年4ヶ月ぶりにメディア出演し、古市憲寿氏とトーク。表舞台への復帰は否定しつつも「オンラインの中で生きる曲みたいなのを、残してみたいかなっていう気持ちになっているかも」と話した経緯もあった。

今作でセンターを務める齋藤飛鳥は「もともと小室さんのファンだったので、小室さんが乃木坂46のために曲を作ってくださったことが何よりもうれしく、また楽曲も“小室さん感”があふれていて、個人的に本当にうれしかったです」と喜び、「この楽曲の曲調と乃木坂46の組み合わせで、どう化学反応が起こるか楽しみです!」とリリースを心待ちにしている。

国道246を彷彿とさせる「Route 246」は、ニッポン放送で22日深夜に放送される『乃木坂46のオールナイトニッポン』(毎週水曜 深1:00)で初オンエア予定。24日放送のテレビ朝日系『ミュージックステーション』3時間半スペシャルで初パフォーマンスの予定となっている。

■秋元康氏コメント「この人は本当に音楽がないと生きていけない」

小室哲哉は古くからの友人です。一度は引退した彼ですが、時々、会って食事をする度に、音楽への熱い想いは消えていないことを知りました。いろいろな事情はあるのでしょうが、何とかもう一度、小室哲哉に音楽に携わる機会を持って欲しいと思いました。
「曲を書いてよ」そんな話を何度かするうちに、彼がようやく重い腰を上げました。ブランクがあった分、なかなか、思うようなイメージのものが書けないようでした。
結局、7回も書き直しをしてもらったのですが、その作業すら楽しそうでした。
この人は本当に音楽がないと生きていけないのです。音楽にのめり込むとまわりが見えなくなってしまう不器用な人です。そのせいで多くの方に迷惑もかけたのでしょう。でも、小室哲哉はそれを音楽でしか返すことができないのです。
乃木坂46に、書き下ろしてくれた「Route 246」を聴いてください。
彼の音楽への想いが伝わって来ると思います。

■小室哲哉氏コメント「友人の期待に応えたい一心で」
多いなる友情と才能を持った秋元康さん、同じく近しい知人に一年間背中を押され、今回悩みに悩んで作曲・編曲を手掛けさせていただきました。
ここ数年ゼロからアートを学び、改めて概念、すなわちコンセプトを持った創造物の貴重さを感じています。
今回のコンセプトは友情でした。
友人の期待に応えたい一心で今作を作りました。
一貫した、らしさは表現されているのでは?と感じています。

■齋藤飛鳥(センター)コメント「どう化学反応が起こるか楽しみ」
もともと小室さんのファンだったので、小室さんが乃木坂46のために曲を作ってくださった事が何よりも嬉しく、また楽曲も「小室さん感」が溢れていて、個人的に本当に嬉しかったです。
この楽曲の曲調と乃木坂46の組み合わせで、どう化学反応が起こるか楽しみです!

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