オバマ氏がトランプ氏を強く非難。議事堂の暴動は「現職大統領が煽った」(声明全文)

「今日の国会議事堂での暴力は、わが国にとって大いなる不名誉と恥として歴史に刻まれるだろう」
演説するオバマ前大統領
演説するオバマ前大統領
Drew Angerer via Getty Images

トランプ支持者が暴動を起こしアメリカ連邦議会を一時占拠したことを受けて1月6日、オバマ前大統領が声明を発表した。

オバマ氏は公式Twitterに載せた声明の中で、今回の暴動は「法に則った選挙結果に対して根拠のない嘘をつき続けた現職大統領によって煽られた」と、トランプ大統領を強く非難。「わが国にとって大いなる不名誉と恥として歴史に刻まれるだろう」と警告した。

その上で、「ある政党と一部メディアの連携は、支持者たちに真実を語らないことがあまりにも多かった」として、トランプ氏を支持する共和党と一部メディアが選挙結果を公正に伝えていなかったと指摘。議会でバイデン氏の大統領当選を確定する審議をしていた共和党の議員に対し、トランプ大統領に同調しないように訴えた。

■オバマ前大統領の声明全文

法に則った選挙結果に対して根拠のない嘘をつき続けた現職大統領によって煽られた今日の国会議事堂での暴力は、わが国にとって大いなる不名誉と恥として歴史に刻まれるでしょう。しかし、全くの想定外の出来事として捉えようとするのは、あまりにも現実と向き合っていません。

この2カ月間、ある政党と一部メディアの連携は、支持者たちに真実を語らないことがあまりにも多かったです。特別に接戦ではない選挙の結果、バイデン次期大統領が1月20日に就任するという真実を語っていなかったのです。彼らの空想の物語は、現実からどんどんかけ離れており、長年の恨みの上に築かれています。私たちはその結果を目の当たりにしてます。暴力的なクレッシェンド(音を次第に強めること)へと発展したのです。

現在、共和党の指導者たちは、民主主義が冒涜された議会で選択を迫られています。彼らはこの道を進んで、怒りに満ちた対立の炎を灯し続けることができます。あるいは、現実を選択し、炎を消すための第一歩を踏み出すこともできる。彼らは、アメリカを選ぶことができます。

今日、大統領の与党の多くの議員が力強く意見を述べてくれて、元気づけられました。彼らの声は、(バイデン氏が勝利した)ジョージア州のような共和党基盤が強い州や選挙管理人が、威圧に屈することなく立派に義務を果たした事例に続くものです。 バイデン次期大統領は、私たちの政治に共通の目的を取り戻そうとしています。その目標を支持するかどうかは、政党に関係なく、アメリカ人全員にかかっています。

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