大坂なおみ選手がバービー人形に。子供達にエール「夢を諦めないで。できるのはただ挑戦すること」

大坂選手のバービーが加わったのは、マテル社のシーロー(強く尊敬される女性。she+hero)シリーズ。

バービー生誕60周年の記念となる年に、テニスの大坂なおみ選手がバービー人形になった。

マテル社のウェブサイトに掲載された大坂選手とバービー人形
mattel
マテル社のウェブサイトに掲載された大坂選手とバービー人形

大坂選手のバービーが加わったのは、マテル社のシーロー(強く尊敬される女性。she+hero)シリーズ。

同シリーズではこれまで、バレエダンサーのミスティ・コープランドさんやヒジャブを着たフェンシング選手のイブティハジ・ムハンマド選手など、子供たちの憧れとなる女性たちをバービーに起用している。

大坂選手はシーローシリーズの一員になったことを信じられないとしつつ、「ものすごく光栄です。これまでシーローになった人たちと同じように素晴らしいロールモデルとなり、周りの人たちを勇気付けられたら嬉しい」と、ハフポストUS版に語った。

大坂選手のバービー人形
BARBIE // PAUL JORDAN & SHERYL FETRICK
大坂選手のバービー人形

ハイチ出身の父と日本出身の母を持つ大坂選手にとって、バイレイシャル(異なる人種の親を持つ)の自分がバービーになったことには大きな意味があるという。

「バイレイシャルの子供を持つ親のみなさんからいつも、時には涙を流しながら『子供たちがあなたを尊敬している』って言われます」

「だけどすごく光栄なことでもあります。私の存在は自分だけものでなく、そうしたたくさんの子供たちの代表でもあると感じるから。その子たちの中には、自分にちゃんと目が向けられていると感じられずにきた子もいると思うんです」

大坂選手はTwitterでも、子供たちのロールモデルになっている現状に対して「正直凄く驚いて大きな責任も感じ」ていると綴っている。

「私を見てすごく嬉しそうにしている沢山の子供達から写真やサインを頼まれたり…

正直言って涙が出そうです、こう言うときの私の気持ちは充実感で一杯、それで気付きました。

テニスの事だけじゃないんだって。次の時代の為に何か感化するっていう事」

「子供達を励ませる立場である事は本当に凄い光栄です」

国際女性デーに先立って発表した2019年のシーローシリーズでは、大坂選手の他にも18カ国から20人のロールモデルが選ばれ、バービーが作られた。

大坂選手と同じスポーツ選手としては、サーフィンのマヤ・ガベイラ選手や自転車競技クリスティーナ・フォーゲル選手、他にも日本からは黒柳徹子さんも選ばれている。

2019年のシーローシリーズ。左から2番目が大坂選手
BARBIE
2019年のシーローシリーズ。左から2番目が大坂選手

同社は人形1つの売り上げに対して1ドルを、ジェンダーギャップを無くすプロジェクトに寄付するという。

大坂選手は「女の子が男の子に比べてスポーツのキャリアを早く諦めてしまう傾向があることを残念に思っている」といい、「バービーが女の子たちがスポーツ選手になる夢を諦めないきっかけになって欲しい」とPeople誌に胸の内を語っていた。

そしてスポーツでのキャリアを夢見る女の子たちに、ハフポストUS版でこうメッセージを伝えた。

「あなたの夢を諦めないで。できるのはただ挑戦すること。できることを100%やれば後悔しません。やりきった時には、特別な満足感があります。私は毎日をそうやって生きようと努力しています」