ゲイカップルのペンギン 盗んだ卵を大切にする姿に応援の声が上がる【画像】

「2匹は卵を心底大切にし、交代しながら抱卵に励んでいます」と飼育員。
ペンギンのカップル(イメージ画像)
ペンギンのカップル(イメージ画像)
GETTY

オランダの動物園で飼育されている同性カップルのペンギン2匹が、他のヘテロセクシュアル(異性愛)カップルから卵を盗み、自身らの卵として抱卵に励んでいる。人々はそんな2匹を応援せずにはいられないようだ。

オランダ中部の都市、ユトレヒトにあるアメルスフォールト動物園は11月中旬、この2匹の写真をインスタグラムに投稿した。

そして今の所、彼らは素晴らしい父親のようだ。

飼育員のマーク・ベルト氏は「2匹は卵を心底大切にし、交代しながら抱卵に励んでいます」Dutch Newsに語った。

ベルト氏は、「2匹は誰も見ていない隙を見計らって卵を『入手』したが、元親のカップルは既に新たな卵を授かっています」と続けた。しかし2匹が盗んだ卵が受精卵か否かは定かではないようだ。

他者の子孫を盗むなど、本来ならばもってのほかだが、このカップルにはSNS上で多くの祝辞が贈られている。

オランダに住むこの2匹は、今月上旬にメディアの注目を集めたオーストラリアの同性カップルとは別のペンギンだ。オーストラリアのシーライフ・シドニー水族館にいる2匹、「パワー・カップル」と称えられているスフェンとマジックは2018年に卵を孵化させ、2度目の抱卵に挑んでいる。スフェンとマジックが育んだ卵は、オランダの2匹のように盗んだものではなく、2つの卵を産み抱卵が困難になっていた実親のものを、飼育員が授けたそうだ。

ペンギンの同性カップルについて、以前より耳にする頻度が増している。中でも取り分け有名なのは、ベルリン動物園に住む雄の皇帝ペンギン、スタンとオリーだ。ベルリン動物園は「2匹は元々、皇帝ペンギンの繁殖プログラムに参加していたが、互いにのみ興味を示した」と2016年にハフポストの取材に語っていた。

又、同性カップルが確認されている鳥類はペンギンだけではない。今年6月のLGBTQプライド月間には、アメリカのデンバー動物園が、雄のフラミンゴ2匹の同性カップルを祝福し注目を集めた。2匹は数年に渡ってのカップルだそうだ。その他にも、ロンドン動物園では「ゲイのペンギンだっている。なんか文句ある?」というスローガンと共に、フンボルトペンギンの同性カップルが話題となった。

ハフポストUS版を翻訳、編集、加筆しました。

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