さらなる正義に向けて共に歩むこと

私たちG8のリーダーが、私たち全ての利益につながる経済促進と維持的な社会発展に、全ての責任を担う努力をしなかったと言われないように、努めようではありませんか。

2013年6月17日に、私はデイビッド・キャメロン英首相に招待していただいたG8サミットに参加するため、アーン湖へ向かいます。

これは私たち国々や世界にとって、極めて重要なサミットです。この会議は、各国の利益になる集団的決定や活動を有効化することを目的とするものです。これはG8にとってテストであり、先進経済諸国が模範を示して先頭に立たなければなりません。課題は、私たちが全力を尽くしてより安全で、より豊かな、より持続可能で、より公平な未来を築くことです。

私はG8が世界の成長と雇用に向けて、強いメッセージを送ることを望みます。 経済の見通しが不確かで失業者数が増加する中、 特に若い世代の労働者にとっては容認し得ないほどのレベルに達しており、私たちが経済成長と雇用増加に向けた政策を作り上げることは必須です。私たちは真剣に、そして野心的にそれに取り組み、またそれによって財政上の信頼を復元し、私たちの競争力を向上するつもりです。

フランスは、パートナーと共にこの行動に担う責任をとる用意ができています。フランスはG8の英議長の掲げる、3つの優先事項を支持します----公平な課税、より透明な経済活動、そして強い互恵貿易----これらはどれも私たちの経済成長の推進力です。

フランスは租税回避や脱税、非課税地域に対して踏み入って取り組んでいくことを望んでいます。税務管理局の自動情報交換が、標準導入されるべき時です。また、今こそ資源の不正収益や不正資金の流出と戦う、最良の規則を設立するときです。

フランスは資源採取産業部門のさらなる透明化を望み、採取産業透明性イニシアティブ(EITI)を全力でサポートします。資源採取産業部門やそれらの企業に対して、各国や各事業においてのデータを公表することが要求されるのは、標準のことです。

フランスは、国際貿易が成長に著しく貢献することを認識しています。 保護貿易主義や、また対極では、無制限な競争から、 私たちの経済や社会が得るものは何もありません。貿易は公平でなければならず、言い換えれば、相互関係、公平さ、そして皆に応用する共通のルールに基づくべきものです。 特に商品として認識されない文化的・芸術的な作品など、共同の特恵や各国の特異性を尊重すべきです。

フランスは、G8とアフリカの強いパートナーシップを望みます。今年度当初から、フランス軍隊はマリにて、国の領土の保全性、またサヘール地方の安全性と安定性のため配備しています。アフリカは先20年の成長と、10年で国際投資が倍増する未来の大陸です。

維持の不可能な成長や発展はあり得ません。気候変動を取り上げると、私たちは2015年に、願わくばフランスで、国連の気候変動会議の会合をします。交渉の成功を確かにするのは、国際社会全体としての責任です。G8はその役割を果たすときで、二酸化炭素排出に歯止めをかけるよう、政治的に強い刺激を与えなければなりません。

もちろん、G8だけでは全てを実現することはできません。しかし、私たちG8のリーダーが、私たち全ての利益につながる経済促進と維持的な社会発展に、全ての責任を担う努力をしなかったと言われないように、努めようではありませんか。

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