音楽でロンドンの街を描く!斬新なプロモーション用ミュージックを発見

音波の変動が描く波形によって音を"見える化"し、建築と音楽を融合させたこの作品は、「音は見えないもの」という既成概念を大胆に打ち破った斬新な試み。ビジュアル面でのインパクトが重視される広告表現にとどまらず、新しい表現手法として、様々な分野に応用できそうです。

テムズ川からのぞむ、英ロンドンの風景 (撮影:松岡由希子)

SoundCloud(サウンドクラウド)は、月間ユーザ数1億8000万人以上を擁する(2012年12月時点・英紙ガーディアンの報道)、世界有数のオンライン音楽共有プラットフォーム。横軸をタイムラインとし、アップロードされた音声データが波形を描きながら再生されるという独自の表示プレイヤーも、このプラットフォームの特徴のひとつです。そして、このほど、音楽再生時にSoundCloudで表示されるこの波形を活用した、ユニークなプロモーションキャンペーンが行われました。

スウェーデンのデータローミングプロバイダー「Fogg Mobile」は、欧州市場に向けたプロモーションキャンペーン「SoundCloud without Borders」の一環として、音楽プロデューサーErik Prova氏が製作した楽曲「Sounds of London(サウンズ・オブ・ロンドン)」を公式ウェブサイトで公開しました。アップビートのキャッチーなメロディはもとより、再生される音の上下に従って、超高層ビル・シャード(The Shard)やセント・ポール大聖堂、ビッグ・ベンなど、テムズ川沿いに見える英ロンドン中心部の風景を次々となぞっていく波の様子が、話題となっています。

「The Sound ofLondon」の再生画面キャプチャ

音波の変動が描く波形によって音を"見える化"し、建築と音楽を融合させたこの作品は、「音は見えないもの」という既成概念を大胆に打ち破った斬新な試み。ビジュアル面でのインパクトが重視される広告表現にとどまらず、新しい表現手法として、様々な分野に応用できそうです。

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