日本初の「プライドハウス」がオープンします。ラグビーワールドカップに合わせて

LGBTQのアスリートや家族、サポーターなどが安心して集う場所。2019年に日本でもスタートします

2019年9月に開催されるラグビーワールドカップに合わせて、「プライドハウス東京2019」がオープンすることになった。

「プライドハウス」とは、LGBTQのアスリートや家族、サポーターなどが安心して集うための場所だ。

初めてプライドハウスが作られたのは2010年のバンクーバー冬季オリンピック。その後、2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックや、2016年のリオ大会など、国際的なスポーツ大会で設置されてきた。

2018年の平昌オリンピックに設置されたプライドハウスで撮影する、フィギュアスケートのエリック・ラドフォード選手
2018年の平昌オリンピックに設置されたプライドハウスで撮影する、フィギュアスケートのエリック・ラドフォード選手
Steve Russell via Getty Images

2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアムがプライドハウスを設置する予定だ。

同団体では五輪に先駆けて、2019年のラグビーワールドカップ開催期間に、日本初となるプライドハウスを設置する。それが、「プライドハウス東京2019」だ。

プライドハウス東京2019 外観イメージ
プライドハウス東京2019 外観イメージ

設置期間は9月20〜11月4日だが、それに向けて様々なイベントが開催される。

第一弾は、4月28日・29日に開催される日本で最大のLGBTQイベント「東京レインボープライド(TRP)」。

TRPではブースを設置する他、メインイベントの一つであるパレードにも参加する(パレードには、希望者も参加可能。詳しくはTRPのウェブサイトで)。

プライドハウス東京2019 内観イメージ
プライドハウス東京2019 内観イメージ

5月には、LGBTQ当事者やアライ(支援者)が参加するフットサルやテニスの試合のほか、LGBTQをテーマにした映画「カランコエの花」の上映会が予定されている。

プライドハウス東京を運営するNPO団体「グッド・エイジング・エールズ」代表の松中 権さんによると、プライドハウス東京2019の特色の一つは、「コレクティブ・インパクト型」。

現在、16の企業と3つの大使館、28のNPOや個人が参加しているが、企業は資金面での援助にとどまらず、各社が持つ強みを生かしながらNPOや個人と協力して、全員でプロジェクトを作り上げる。

プロジェクトは「教育・多様性発信」「アスリート発信」「居場所づくり」など7つのテーマにわかれ、各チームが LGBTQとスポーツの情報発信をする他、LGBTの当事者やサポーターなどが安心して集える居場所づくりを目指す。

「プライドハウス東京2019」の詳細は下記の通り。

場所:コミュニティースペース『subaCO』(東京都渋谷区神宮前6-31-21)
期間:2019年9月20日(金)〜11月4日(月祝)
時間:13:00~18:00

プライドハウス東京ウェブサイト:http://pridehouse.jp/

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