巨大な風船に入って大好きな女性をデートに誘う。自主隔離中でもどうしても会いたかったから...

ソーシャルディスタンスを取らなければいけない今、様々なデートアイディアが生まれているようです

「ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取るということは、必ずしも遠く離れていなきゃいけないということじゃない」

新型コロナウイルスの感染が急増しているアメリカ・ニューヨーク州。

3月20日に知事が事実上の「外出禁止令」を出したニューヨークの街で、一人の男性が思いついた「ソーシャルディスタンス」デートが、話題になっている。

それは、風船に入って大好きな女性に会いに行くというもの。その時の写真がこちら。

風船デートを思いついたのは、ニューヨークを拠点にするフォトグラファーのジェレミー・コーエンさんだ。

常にクリエイティブなアイディアを求めるコーエンさん。外出禁止になった後に、人々が屋上でヨガをしたりギターを弾いたりする姿を見て面白いと感じ、ニューヨークの屋上を撮影していた。

その時に、通りを隔てた建物の屋上で踊っている女性が目に止まった。

それがトリ・シグナレラさんだった。その時の様子を、コーエンさんはInstagramに投稿している。

挨拶しようと手を振ると、シグナレラさんも手を振り返してくれた。

そこで「メッセージをくれる?」と書いた紙と電話番号をドローンで送ったところ、なんと携帯に彼女からメッセージが。

もっと彼女を知りたいと思ったコーエンさんは、次のステップとしてシグナレラさんをディナーに誘うことにした。

しかし今は距離を取らなければいけない時。一体どうやって……? 考えた末に、実現したディナーデートがこちらだ。

自宅のバルコニーと屋上で、お揃いのオーガニックの冷凍食品を食べるという、離れていてもなんだかロマンチックなソーシャルディスタンスデート。会話はFaceTime越しだ。

事前にシグナレラさんのルームメートに、屋上にテーブルをセッティングしてもらっていた、とコーエンさんは動画で明かす。

ディナーデートでシグナレラさんのことを知ったコーエンさんは、さらに距離を縮めたいという思いが募る。

「彼女に会いたい。だけど社会的な距離を取らなければいけないし……」。色々考えた末に、思いついたのが風船デートだった。

風船に入って現れたコーエンさんを見て、 笑いくずれるシグナレラさん。どうやら風船アイディアを気に入ってくれたようだ。

その後、風船に入ったまま二人で近所を散歩した。

「一番目のデートも、二番目のデートもすごく楽しかったです。お互いにすごく気があったし、トリはすごく気さくで話しやすい人でした」と、コーエンさんはハフポスト日本版に話す。

風船のアイディアは、友人が冗談としてSNSに投稿していた動画を見て思いついたという。デートの様子は、近くに住む友人が距離を取りながら撮影してくれた。

今後について聞いてみると「今の所はまだ友達だけれど、毎日話しています。まだハグしたことはないけれど、今後どうなるか楽しみです」と話す。

ふたりが風船に入らずに会える日が、早く訪れますように。

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