「次の飛躍へ 確かな一歩を」連合第15回定期大会を開催

約1600人が参加し(傍聴含む)、今後2年間の運動方針などを確認したほか、新役員を選出しました。

連合は10月4~5日、「次の飛躍へ 確かな一歩を」をスローガンに第15回定期大会を東京で開催しました。約1600人が参加し(傍聴含む)、今後2年間の運動方針などを確認したほか、新役員を選出しました。

神津里季生 連合会長

来賓として、シャラン・バロウ国際労働組合総連合(ITUC)書記長、吉田昌哉ITUC太平洋地域組織(ITUC-AP)書記長、ピエール・ハバードOECD労働組合諮問委員会(TUAC)事務局長代行をはじめ、海外から28の組織、38名にご参加いただきました。また、ガイ・ライダーILO事務局長からはビデオメッセージをいただきました。

シャラン・バロウ国際労働組合総連合(ITUC)書記長

冒頭挨拶で神津会長は、衆議院の解散総選挙について触れ、「大儀なき、究極の自己都合解散と断じざるを得ない。長時間労働の是正に向けた、罰則付き時間外労働の上限規制や、雇用形態間の格差解消の遂行に向けた今国会での法案審議も反故にされた。働く者の生活に直結する重要課題を置き去りにしてまで解散すべき理由があるのか」と述べ、「足もとの政治状況の中で、我々の思いとは真逆の内容までもが、労基法改正の法案要綱に取り込まれていることは、非常に遺憾であり、残念。まずは総選挙の取り組みに全力を挙げ、私たちの思いを国会に届け、なんとしても真っ当な姿にもっていかなければならない」と力の結集を呼びかけました。

新たに確認された「2018~2019年度運動方針」では、「組織強化を進め、3年後の「1000万連合」実現に全組織が結集し、社会連帯を高めて、次代の運動への橋渡しとなる2年とすること」、および、「非正規労働者・未組織労働者・若者の支援と対応強化」、「労働条件の底上げ・社会的横断化の促進とディーセント・ワークの実現」などを掲げています。

新たな役員には、神津里季生会長(基幹労連)、逢見直人会長代行(UAゼンセン)、川本淳会長代行(自治労)、相原康伸事務局長(自動車総連)をはじめ、副会長13名、副事務局長5名、中央執行委員34名、会計監査4名、あわせて60名を選出しました。

選出された新三役

選出された役員

神津会長は就任挨拶の中で、「私たちの労働運動は、先輩から現役、現役から後輩へと、人から人への信頼関係がある中で進化を遂げ、時間軸を超えてしっかりとつながりを持っていく。それが強みである。一致結束し、そして全ての働く者のために、第15期体制をこれより発進する」と力強く決意を述べました。

ITUC(国際労働組合総連合)「ディーセント・ワーク世界行動デー(10月7日)」に合わせ、参加者全員で「Decent Work for All!(すべての人にディーセント・ワークを!)」と立ち上がって唱和する「アクション」も行いました。

「ディーセント・ワーク世界行動デー」アクション

さらに、「2019年の連合結成30周年という節目を前に、次の時代の連合運動を力強く切り拓いていくためにも、今からの2年間を、足元をしっかりと固める期間としていかなければならない」という文言ではじまる大会宣言を満場一致で採択し、閉幕しました。

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