デモ参加者の頭を、警察官が自転車で踏みつける。動画が拡散して波紋

ブレオナ・テイラーさんが亡くなった事件で、警察官が殺人の罪を問われなかったことへの抗議が各地で起きています

ブレオナ・テイラーさんが死亡した事件に関与した警察官が、殺人罪で起訴されなかったことへの抗議活動がアメリカ各地で起きている。ワシントン州・シアトルでは、警察官がデモ参加者の頭を自転車でひく様子が撮影され、波紋が広がっている。

デモは、9月23日に行われた。独立メディアCJTVが撮影した動画には、警察官が道路に倒れているデモ参加者の頭を自転車で踏みつけて、そのまま通り過ぎる瞬間がうつる。

「非常に不快な2件の出来事が撮影されました。1つは警察官が地面に倒れていたデモ参加者の頭か首を、自転車で踏みつけた場面。これについては、現在捜査がおこなわれています」

シアトル警察署は24日、この件について捜査を進めていると発表。捜査の間、動画にうつっていた警察官を休職扱いにすると明かした。捜査はキング郡の保安官事務所に委ねられ、刑事罰を問われるかどうか決定されるという。

ファーストレスポンダーと呼ばれる救急医療隊員だったテイラーさんは3月、ケンタッキー州ルイビルの自宅で、麻薬捜査中の警察官に6回撃たれて亡くなった。警察が探していた人物はテイラーさんの家にはおらず、麻薬も見つからなかった。

ルイビルの大陪審は23日、3人の警察官のうち2人を不起訴とし、残りの1人を殺人罪ではなく隣家を危険にさらした罪で起訴した。

この判断への抗議が、ルイビルやシアトルだけではなく、アメリカ各地に広がっている。

シアトルでのデモでは、警察官に対する暴力も起きた。警察によると、警察官がデモ参加者にバットで殴られ、ヘルメットにヒビが入った。この日のデモでは、13人が逮捕された。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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