女性レポーターのお尻を叩いたランナーが、レース参加を禁止される

「どんな女性も、こんな行為をじっと耐えることを、求められるべきではありません」

アメリカでランニングレースの最中にリポーターのお尻を叩いた男性ランナーが、今後開催されるレースへの参加を禁止された。

ランナーがリポーターのお尻を叩くという出来事が起きたのは、12月7日にジョージア州のサバンナで開催された「サバンナ・ブリッジ・ラン」だ。

同イベントの10キロレースに参加していた男性ランナーが、中継していた地元テレビ局「WSAV」のアレックス・ボザージアン氏のお尻を叩いて、そのまま走り去った。

ボザージアン氏は、叩かれた瞬間に大きなショックを受けた表情を見せたものの、その後はなんとか冷静さを保って中継を続けた。

しかし中継後、ボザージアン氏はTwitterでお尻を叩いた男性へTwitterでメッセージを投稿した。

「今朝、中継の途中で私のお尻を叩いた男性へ:あなたは私の体を侵害し, 物扱いし、屈辱を味わわせました。どんな女性も、職場やそれ以外のどんな場所でも、こんな行為をじっと耐えることを求められるべきではありません。態度を改善して下さい」

ボザージアン氏はCBSニュースの取材で「男性の行動は、私から力を奪うものでした。私は奪われた力を、取り戻さなければなりません」と語っている。

■男性の弁護士は「犯罪目的ではない」と説明

その後、ゼッケンに書かれた番号から、お尻を叩いた男性はジョージア州ステイツボロに住むトミー・キャラウェー氏だということが明らかになった。

レースから3日後の12月9日、キャラウェー氏の弁護士は、キャラウェー氏が「犯罪目的で行動したわけではない」とステートメントで発表した。

「トミーは、愛すべき夫であり父親です。コミュニティ活動にも積極的に参加しています」

「我々はWSAV、アレックス・ボザージアン氏の代理人、そしてサバンナの警察とコンタクトを取っています。今回の出来事から、我々が刑事告訴されることはないと思います。事態を改善するために関係者と協力します」

■サバンナスポーツ協議会は、今後のレース参加を禁止と発表

一方でサバンナスポーツ協議会は9日、同協議会が開催するレースに、今後キャラウェー氏が参加することを禁じると発表した。

「サバンナスポーツ協議会のイベントで、このような振る舞いは許容できるものではありません。我々は、この参加者をサバンナスポーツ協議会のレースへの参加禁止を決定しました」と、サバンナスポーツ協議会はTwitterに投稿した。

男性が起訴されるかどうかはまだ明らかになっていない。サバンナ警察の広報官は「ボザージアン氏の意向を確認して、警察が介入するかどうかを決めたい」とCBSニュースに語っている。

アメリカでは、2カ月半前にも女性ジャーナリストが業務中にハラスメントを受けている。

ケンタッキー州ルイビルでTV中継していたサラ・リベストさんは2019年9月に、通行人に突然キスされた

キスをした男性はその後、ハラスメントの容疑で逮捕されている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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