元プロ野球・広島選手の「鉄人」、衣笠祥雄氏が死去

2215試合に連続出場し、当時の世界記録を樹立した
大リーガー、ルー・ゲーリックが残した2130試合連続出場の記録を更新する、2131連続試合出場を達成した広島カープの衣笠祥雄(広島県)=1987年6月13日
大リーガー、ルー・ゲーリックが残した2130試合連続出場の記録を更新する、2131連続試合出場を達成した広島カープの衣笠祥雄(広島県)=1987年6月13日
時事通信社

プロ野球・広島の元選手、衣笠祥雄氏が死去したと、日刊スポーツなどが4月24日、速報した。71歳だった。

死因など詳細は不明。衣笠氏は1987年、2215試合に連続出場する当時の世界記録を樹立し、その強靭ぶりから「鉄人」と呼ばれていた。

日本プロ野球名球会によると、衣笠氏は京都府出身。地元平安高校を卒業し、1964年に広島に入団。4年目に内野手のレギュラーを獲得した。

1970~1987年にかけて試合に連続出場し、当時、大リーグのルー・ゲーリック氏が持っていた世界記録を抜いた。プロ野球選手としては王貞治氏に次いで2人目の国民栄誉賞も与えられ、この年引退した。

通算成績は2543安打、504本塁打、1448打点、打率2割7分だった。打点王と盗塁王のタイトルをそれぞれ1回ずつ獲得。ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも3回輝いた。

引退後はプロ野球解説者などとして活躍した。

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