視覚・聴覚障がい者向けのスマートテレビを供給へ。サムスン電子が発表

スマホと連動、小さい文字やイメージを拡大して見ることができる「スマート老眼鏡」などを搭載
イメージ画像
イメージ画像
SIMPSON33 VIA GETTY IMAGES

韓国のサムスン電子は、2020年末までに、視覚・聴覚障がい者が便利に使える、40型フルHDのスマートテレビを1万5000台供給すると発表した。

このテレビには、スマートフォン「ギャラクシー」のカメラを連動させ、視覚障がい者のために小さい文字やイメージを拡大して見ることができる「スマート老眼鏡」や、特定の文字の大きさを拡大できる「フォーカス拡大」機能など搭載された。

また、専用リモコンに搭載される「ホットキー」機能は、ユーザーに合わせて、字幕の大きさ・位置・色相変更などの機能を手軽に設定できる。専用リモコンには点字ボタンも適用された。

乾電池を交換する時期になったら、テレビ画面にアラームが表示され、音声とリモコン搭載のLEDの光による信号で知らせてくれる。

音声案内機能も強化された。音声だけで、視聴中の放送の主要情報だけを聞く機能や、リモコンの使用法も音声で案内される。さらに、音声の速度と音調も、使用者の好みに合わせて、調節可能となっている。

また、聴覚障がい者のためには、テレビ放送から手話の画面を自動で探して拡大し、手話画面に合わせて字幕の位置を自由に移動できる機能も提供される。

サムスン電子映像ディスプレイ事業部は、商品戦略チームに障がい者のアクセシビリティを専門的に担当する社員を配置し、地道な研究・開発を続けている。

同事業部のチョン・ガンウク氏は「情報の不均等を解消するために、テレビのアクセシビリティ向上機能を続けて開発してきた」とし、「視聴覚の障がい者の役に立てる意義深い事業に参加できて嬉しい」と述べている。

ハフポスト韓国版を翻訳・編集しました。

注目記事