アメリカで竜巻と嵐、Amazon配送センターの一部が崩壊し100人が中に閉じ込められる

夜勤で働いていた多くの人たちが閉じ込められ、多数の死傷者が発生していると報じられています
損害を受けたAmazonの配送センターに救急隊員らが駆けつけた(2021年12月10日)
損害を受けたAmazonの配送センターに救急隊員らが駆けつけた(2021年12月10日)
Michael Thomas via Getty Images

アメリカ・イリノイ州で猛烈な嵐と竜巻が発生し、Amazon倉庫の一部が崩壊した。

被害を受けたのは、イリノイ州南西部に位置するエドワーズビルにあるAmazon配送センターの倉庫で、中には100人ほどの従業員が閉じ込められていると報じられている。

地元テレビ局KMOVのジェンナ・レイ記者は、当局からの情報として「多数の死傷者が発生している」と伝えている

クリスマスを前に、倉庫では多くの従業員たちが夜勤で働いていた。

レイ記者が建物の3分の1が崩壊しているように見えると伝える一方で、半分が崩壊しているという報道もある。

また、建物の外には数十台の緊急車両と救助隊員が次々と到着している。

レイ記者のツイート:何十台もの緊急車両がAmazonの倉庫に到着しています。倉庫の約3分の1が、激しい雷雨もしくは竜巻の被害で崩壊しています。家族が中に閉じ込められていると話している人たちもいます

コーリー記者のツイート:一部が崩壊したエドワーズビルの倉庫のそばを車で通過しています。見たところ、建物の約半分が損傷しています

国立気象局によると、Amazon倉庫が被害にあった時間帯に、エドワーズビルの東側、セントルイスの北東25マイルの位置で竜巻の発生が観測された。

国立気象局セントルイスのツイート:イリノイ州エドワーズビルの東側で竜巻が観測されました。一部地域では激しい嵐が発生している可能性もあります。竜巻警報が出されている地域の方は、警戒し安全な場所に避難してください

また、10日はイリノイ州だけでなくアーカンソー州やミズーリ州にも猛烈な嵐と竜巻注意報が出されていて、AP通信によると、アーカンソー州では10日夜に竜巻と思われる被害で、高齢者施設で1人が亡くなった。

エドワーズビルには、10日午後11時まで竜巻注意報が出されていた。

BNOニュースのツイート:イリノイ州エドワーズビルのAmazon倉庫には、複数の人々が閉じ込められています。倉庫は嵐で一部が崩壊しています

被害を受けた倉庫
被害を受けた倉庫
via Associated Press

10日夜遅くには、中に閉じ込められている人たちの家族や友人らが、被害を受けたAmazon倉庫の外に集まった。

アイシャ・ホワイトさんはKMOVの取材に「建物が崩壊した時、中にいた家族と電話で話していた」と語った。

「竜巻が襲った時に、彼は私と話していたんです」「竜巻は建物の後方を襲いました。そしてトラックが中に入ってきました。私は彼に、トラックを避けて身を伏せるように言いました。建物が高く舞い上がり、物が車に当たるのが見えました。私すぐに行くと言いました」

ホワイトさんはすぐ倉庫に駆けつけたものの、電話の後、連絡が取れていないという。

夫が倉庫で働いているという別の女性も連絡が取れず、「心配でどうにかなりそうです」「ただ彼が無事かどうかを知りたい」と話している

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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